セレナのCVTがガクガクする故障の前兆【コントロールバルブの交換費用】

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CVT搭載のセレナ

便利でオシャレなミニバン、セレナ。走行距離が増えると高額修理が発生する箇所があります。

インターネットでも検索すると多く出てきますが、CVTというオートマが進化したミッションの不具合が発生します。

CVT故障の症状はアクセルを踏むとガクガクしたり、進まなかったり、と走行に影響が出るのですぐに分かります。

しかし、大丈夫だと思っていても整備士が見るとすでに故障の前兆が現れているかしれません。

ここでは故障の前兆、主な症状、修理方法、修理代などをご紹介します。

 

セレナのCVTがガクガクってエンジン不調と違う?

セレナに乗られている方で、加速途中で車体がガクガク前後に揺れた経験はありませんか?

あったら要注意ですが、その症状がCVTがガクガクする症状です。CVTジャダーとも言います。

似たような故障でアイドリング中にエンジンがガタガタ揺れる症状もありますが、それはスパークプラグやイグニションコイル故障の可能性が高いです。

揺れ方もCVTの故障とプラグの故障は違います。

 

CVT不調とエンジン不調違い

CVT不調
  • アイドリングでは症状が出ない
  • 加速時に車体全体が揺れる
  • 排気ガスは臭くない

 

エンジン不調
  • アイドリングもガタガタ揺れる
  • 加速時は小刻みな振動を感じる
  • 排気ガスが臭い

今回は型式がC26のセレナでご紹介していますが、違う型式でも当てはまるので参考にして下さい。

なお、CVTはエンジン不調と違って故障の前触れがあります。

 

CVT故障の前兆を見極める

シフトレバーをDレンジもしくはRレンジに入れた時にドカンといったショックを時々感じますか?毎回出るようでしたらすでにCVTが故障していると思われますが、時々でも故障し始めていると考えていいと思います。

その他の主な前兆
  • 信号などで停車時から発進する時に車体全体がバタバタ揺れ、エンジンの方からガチャガチャ音がする
  • カーブの立ち上がりの時、ゆっくりアクセルを踏むとガクガクする

このような症状が月に1度や2度ほど出てきたら要注意です。

CVTの故障は高額修理になるので、このような前兆が見られましたら車検をやめて買い替えも検討した方がいいのかもしれません。

なお、重大な故障を伝えておかないと後から減額請求される場合もあるので注意して下さい。

 

アクセルを踏むとガクガクする理由

CVTの故障は高額なので直す人はあまりいません。このCVTが故障したら多くの人が車をやめるか、買い替えるようです。

CVTの仕組み

CVTとはエンジンの回転をタイヤに伝達するギヤですが、ギヤ比を変化させ、同じエンジン出力でもタイヤを高回転させたり、低回転させたりできる装置です。

自転車のギヤで例えるとわかりやすいです。足がエンジン、自転車のペダルがギヤ(CVT)と思って下さい。

最初のうちは軽くこげる位のギヤ(ペダル)で足(エンジン)を多く回します。

スピードにのってくると、ゆっくりの回転(足)でもスピードが出るように、ギヤ(CVT)を小さくします。

最終的にはペダルの回転が少なくてもスピードが出る状態にもっていきます。

車も同じでエンジンの回転を少なくてもスピードを出すようにしているのがギヤ(CVT)です。

ペダルがギヤ

スピードが出ていないのにギヤが小さくなるとパワーが足りずにガクガクしてしまいます。自転車ですと最大ギヤでスタートするのと同じで、足がブルブルしてしまいます。

このような状態がアクセルを踏むとガクガクする症状になるのですが、CVTの中でギヤを変える事ができていないのが原因です。

セレナは乗り方次第でCVTの寿命を伸ばす事ができます。

 

セレナは異音がでたら至急点検

ガチャガチャ音が出て振動も出てきたらいつ動かなくなってもおかしくありません。

異音はCVT内部の金属ベルトが緩んだり引っ張られたりする音です。

ベルトが切れると動かなくなります。すぐに整備工場に運んで下さい。

早期に修理すればCVT本体を交換するといった高額修理を防ぐ事ができます。

音が出始めた時はCVTの中のソレノイドバルブといったオイル通路を変更する機能に時々トラブルが出始めて、ギヤ比がうまく変更出来ない事があるからです。

 

CVT本体の交換費用

前ぶれを少しでも感じた時点で修理すれば少し安く直すことが可能です。

前ぶれの状態で自動車を使用し続けるてCVTの金属ベルトが完全に分解されて修復できなくなります。

そうなるとCVT本体を交換しなければなりませんので、60万円位かかります。

しかし、前ぶれの状態でしたらCVT内部のソレノイドバルブという部品を交換すれば直ります。

 

コントロールバルブの交換費用

ソレノイドバルブは単体では交換できませんので、バルブボディというソレノイドバルブなどが装着されている機械一式を交換します。

それが下の画像ですがコントロールバルブと呼ばれる部品です。

セレナのバルブボディ

修理費用は部品代金と工賃を入れて10万円程度です。

この10万円をかけて直さずに乗っていると60万円の修理費用になります。

10万円で予防修理をするか壊れるまで乗るかの判断はかなり悩むと思います。

しかし、どんな安い中古車でも10万円で購入することはできませんので、長く乗る予定でしたら、10万円かけてでも直した方が良いと思います。

セレナのソレノイドバルブ
赤丸がソレノイドバルブ

ソレノイドバルブは、1速~2速~3速とオイルの通り道を変える弁です。

この切り替えが正常に出来ないとギヤを回転させている金属ベルトが無理やり引っ張られたり、負荷をかけられて伸びや削れを起こし、本体内部のいたるところが傷つき、本体全部を交換しなければいけなくなります。

なので、ソレノイドバルブの調子が悪くなりましたらCVT本体を守るため早めにバルブボディを交換しましょう。

ニッサン CVTの作動

この画像のように金属ベルトは重要です。異音が出たらすぐに点検して下さい。

異音が出てるけど、もうすぐ車検といった方は悩みますね。そういった時はとりあえず安く車検を通した方がいいと思います。

車検費用も参考にして下さい。

 

セレナ C26 車検整備費用

車検費用内訳 金額
自賠責保険料 17,650円
重量税 20,000円
印紙代 23,00円
検査料 10,000円
整備費用 17,000円
合計 66,950円

整備費用は安いお店で計算しました。ディーラーだと、この金額ではとても無理です。

安心して安い車検をお探しの方はオートバックス車検を選べば安心して任せられます。