![説明 ベルトの交換方法 デリカ D5](https://report-car.club/wp-content/uploads/説明-678x381.png)
デリカ D5のドライブベルト(ファンベルト)及びウォーターポンプベルトの交換方法と交換費用を画像を交えて解説します。
対象車両- 車種: 三菱 デリカ D5
- 年式: 平成27年
- 型式: LDA-CV1W
- 原動機: 4N14
- 排気量: 2300cc
- 燃料: 軽油
ベルト交換をご自分でチャレンジするのもいいですが、慣れていないと関連部品を壊してしまう事もあります。例えば「ウォーターポンプに工具を当てて水漏れ」など。思わぬトラブルを防止する為にもベルト交換はなるべく整備業者にお願いしましょう。
目次
デリカD5のベルト交換方法する準備
- ボンネットを開ける
- 右前のタイヤを外す
- 右前フェンダー内側の黒いカバーを外す。
バッテリーは外す必要はありません。
準備する工具- 17mmのソケット
- スピンナハンドル(ラチェットでも可)
- 六角レンチ
- 22mmのメガネレンチ
- マイナスドライバー
力を増すと作業が楽になりますので、スピンナハンドルの柄が入るくらいの細くて短めのパイプがあると便利です。
ファンベルトの交換方法(外し方)
ファンベルトを外すのは開けたボンネットからの作業になります。
ここでは17mmのソケットとスピンナハンドルと六角レンチを使用します。
エンジンルーム右側(運転席側)の中を見るとファンベルトが見えます。
赤丸がベルトの張りを調整するオートテンショナ―です。
このテンショナ―に工具をつけて時計回りに回してください。
このように工具を右に回すと下の青いプーリーが左に押されてベルトが緩みます。このプーリーは強力なスプリングが内蔵されており、常にベルトの張りを強くしていますのでオートテンショナーと呼ばれます。
動かすには大きな力が必要になりますので、私はパイプを使ってハンドルを回します。
回りましたらテンショナ―の右下にストッパーを差す穴が空いてますので、その穴の大きさに合った六角レンチを入れてください。
そうしますと、ベルトが緩んだ状態でテンショナ―がとまりますので、ファンベルトが外れます。
ウォーターポンプベルトの交換方法(外し方)
次はウォーターポンプベルトの外し方ですが、このデリカD5のベルトは張りを調整できないタイプなので、緩める事もできません。
ベルトは強く張っていますので、普通では外すこともできません。そこで、このデリカD5は少々強引に外します。
下の図のようにマイナスのドライバーを裏から手前に押すような形でかけて下さい。
その状態でクランクプーリーを反時計回りに回転させます。このように回していくと外れていきます。
正式には下記イラストのように特殊工具を利用しますが、ドライバーなどで丁寧に作業すれば特殊工具なしでも交換できます。
ウォーターポンプベルトの交換(組み付け)
ウォーターポンプベルトの組み付けは逆の手順で行いますが、無理やり装着しますので、かなり切れそうになるほど引っ張ります。
しかし、通常のファンベルトと違い伸縮する素材なので、心配いりません。
上のウォーターポンプのプーリーにベルトをかけ、下のクランクプーリーはマイナスのドライバーでエンジン側に押し付けながらクランクプーリーを反時計回りに回していきます。
ベルトが無理やりかかる感じです。
ベルトは縦に溝がありますので、プーリーの溝と、ベルトの溝がずれないようにして下さい。
ずれたままエンジンを始動しますと、ベルトが切れてしまいますので、しっかり確認して下さい。
ファンベルトの取り付け
このベルトはテンショナーを六角レンチで固定してありますので、簡単に付ける事ができます。
ベルトの取り回しは下図を参考にして下さい。
ベルトの取り回しが終わりましたらテンショナーの六角レンチを外してベルトを張り、ドライブベルト及びウォーターポンプベルトの交換が完成となります。
デリカD5のベルト交換費用
ドライブベルト
(ファンベルト) |
7980円 |
ウォーターポンプベルト | 2300円 |
工賃 | 9000円 |
合計 | 19280円 |
交換費用は高いですが、作業は安心できる整備士にお願いした方が、後々安心です。交換費用を安くするために自分で作業するなら車検など、費用がかかるメンテナンスを節約する方が安心です。
ベルトの交換時期はベルト鳴きで判断
オートテンショナーを使っているファンベルトでは指定の交換時期で交換するよりベルト鳴きで判断します。オートテンショナーにも張力基準マークがありますが、ベルト鳴きで判断するのが経済的におすすめです。
ウォーターポンプベルトは調整もできないのでこちらもベルト鳴きで判断します。調整不能式のベルトはストレッチ素材なので伸びてきたら交換になります。
ストレッチベルトは伸びてくると「キュ、キュ、キュ」といった断続的に出るベルト鳴きが特徴
ハスラーやNBOXなども調整式ではないストレッチベルトを使っている場合があるので、この音が発生しましたら交換時期だと思って下さい。
メーカーは3万kmで交換をすすめますが、実際は6万~8万kmほど使える事が多いです。しかし下の画像のようにベルトに亀裂がある場合はすぐに交換して下さい。
ベルトに亀裂がある場合もベルト鳴きが発生しますので、ベルト鳴きは重要な交換基準になります。音が聞こえましたら早めに点検して下さい。