アルトのオーバーヒートはサーモハウジングからの冷却水漏れが原因

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サーモスタット水漏れ オーバーヒート

アルトがオーバーヒートしたので原因を調べてみたところ、エンジンから冷却水が漏れていました。

  • どこから漏れているのか?
  • 漏れるとどうなるのか?
  • どんな作業になるのか?
  • 修理費用はいくらか?

など、これらの疑問に答えられるページになっていますので、見て下さい。

アルトのサーモスタットの作動

アルトはサーモハウジングからの冷却水漏れが原因でオーバーヒートする事があります。「社団法人 自動車整備振興会」の整備情報を見るとHA24Sのアルトはサーモハウジングから水漏れがよくあるようです。

サーモハウジングとはアルトのサーモスタットのケースですが、サーモスタットとはラジエーターとエンジンを行き来している冷却水を遮断したり開通したりする弁です。

サーモスタットの内部は温度によって変化するワックスになっており、熱いとワックスが膨張して弁を開いて冷却水を開いてラジエーターに流して冷やします。冷たいと閉じてエンジンが適温になるまで、熱くします。

 

クーラントが減るとオーバーヒート警告灯がつく

サーモハウジングから水漏れするとラジエーター内の冷却水が減少してきます。冷却水はクーラントとも言います。

※このページではどちらの言葉も利用しますが、同じだと思って大丈夫です。

クーラントはエンジンの熱を吸収してラジエーターに流し、ラジエーターで冷却されてエンジンに戻ります。クーラントが減ると先ほどご紹介したサーモスタットに冷却水が浸からなくなるのでサーモスタットが開かなくなり、エンジンが徐々に熱くなっていきます。

熱くなりすぎるとクーラントが沸騰して圧力が上がり、ラジエーターキャップから溢れてしまい、クーラントが空になりオーバーヒートします。

そうなりますとメーター内に水温が高温を示す、赤い水温ランプの警告灯が点灯しますので、点灯しましたらすぐにエンジンを切って停止して下さい。

この警告灯を見落として走行してしまうと、エンジンが壊れてしまう事がありますので、気をつけてください。

 

アルトのサーモハウジング点検方法

水漏れを早い段階で発見できるとエンジンやラジエーターに負担をかけずに済みますので、少し難しいですが、水漏れの確認方法も参考までにご紹介します。

サーモケース及びサーモスタットの場所
まずはアルトのサーモスタットのケース(サーモハウジング)の場所を確認します。

上の図で赤丸の奥にサーモハウジングが付いています。

この下側から水が出てきていれば、サーモハウジングが割れている可能性が高いです。

そのままでは見えないので、視覚の邪魔になるエアークリーナーのケースやホース類を外します。

エアークリーナー本体、エアークリーナーダクト、チャコールキャニスター、電子スロットルの配線など、大袈裟に外して下さい。

そうした方が見やすくなるのと、作業がしやすくなるので、作業時間短縮と作業ミスがなくなります。

エアークリーナーとバキュームホースを外す

エアークリーナーを外すと下の画像ようにサーモハウジングが見えてきます。

アルトのサーモスタットの位置

上の図で赤丸がサーモケースです。半分位見えて来ました。

更に見やすくする為にもう少し部品を外します。

スロットルボディも外す

水漏れは下から出ますが、漏れている最初の箇所を発見しないと、検討違いの部品を交換することになりかねません。

確実な診断をするには、確実に見えるまで部品を取り外します。

アルトのスロットルバルブ

上の図をご覧下さい。サーモハウジングの上に視界の邪魔になものがあります。

これはスロットルボディという部品ですが、アクセルペダルの踏み込みに合わせて内部のバルブを開閉し、エンジン内部に送る空気の量を調整している部品です。

交換するわけではありませんので、外して着けるだけでしたら調整もいりません。

10mmのネジ4本と冷却水が入ってるホース2本を外せばスロットルボディは取り外せます。外れましたら次はサーモハウジングです。

サーモスタットと水温センサーがセット

アルトのサーモハウジングはサーモスタット、水温センサーが一体になっています。アッパーホース、水温センサーカプラー、ネジ3本を外し、サーモハウジングをエンジンから取り外します。

サーモスタットが付いていたシリンダーヘッド
赤丸がサーモハウジングがついていた所です。

ゴムパッキンが残っていますが、しっかり見ると下側が切れているのがわかると思います。

ここから冷却水が漏れていましたが、ゴムパッキンはそれほど劣化していません。切れた理由があるようです。

サーモハウジング下側が割れる

アルトのサーモハウジングの割れは定番の故障です。

サーモケースの割れ

内側のフチが割れているのがわかりますか?

この溝の中にゴムパッキンがはいりますが、内側のフチが割れているため、ここの箇所のゴムパッキンに冷却水の圧力がかかり、パッキンが切れてしまいます。

少し前にお伝えしたパッキンが切れていた場所がここですが、淵が薄いので熱で割れてしまう様です。新品は下の画像のようにパッキンとセットになっています。

新品のサーモスタットと水温センサー

取付は逆の手順で組付けていって下さい。

組付けが完了しましたら冷却水を入れてラジエーターのエア抜きをすれば完成です。

なお、ラジエーターのエア抜きは「冷却水が漏れていないのにクーラントが減るわけ」の最後に解説しています。

 

サーモスタットと水温センサー一体のケース交換費用

水温センサー、サーモスタット一体式のサーモハウジング 部品代 4700円
クーラント 2L 4000円
工賃 10000円
合計 18700円

オーバーヒートはエンジンルーム内が高温になるため、後々、様々な不具合が発生してきます。

サーモハウジング交換だけでしたらそれほど修理代は高くなりませんが、他の故障が増える事も考えられるので修理する前に、あとどれくらいアルトに乗る予定かを考えて「修理する」か「車を買い替える」かを検討して見るのも無駄な出費を抑えるためには大事です。

その他にアルトでよくある故障も参考に見て下さい。