私は車の買取について考えると1番最初にガリバーを想像してしまいます。
しかしガリバーの車査定で最悪な気分になった人も多いはず。
なぜガリバーの査定はトラブルが絶えないのでしょうか?
目次
車の買取で評判のいい店もガリバー
ガリバーは他の買取店より利用者が圧倒的に多いので、良い口コミ、悪い口コミが多数あり、その中で悪い内容ばかりが際立って目立ってしまうのです。
実際はどうでしょうか?これは体験した人にしかわかりません。
元ガリバー買取査定士に商談テクニックを聞きましたので、申込みから電話、商談、成約までを流れにそって紹介します。
お客様とお店側のやり取りの様子、内心なども理解しやすいように少し大袈裟な物語風にしてあります。
買取テクニックは数えきれないほどあります。
この方法はガリバーだけでなくビックモーターなど別の買取店でも行う技の1つです。
これを見たあなたは低価格で売ってしまう事を防げるので、買取依頼前に見るといいでしょう。
ガリバー買取の流れを面白く紹介
一括査定サイトから申込みが入るとコンタクトセンターが客とすぐにアポを取るが、私も再度お客に電話する。
理由は簡単。2重アポ電話した時、客は他社とも会話済みで、他社の出方も伺えるので裏をつくことが出来るからだ。
2重アポ電話の最大のメリットは他社の査定額を聞くことが出来るのと、他社の査定日時を阻止出来る事。
そこで、あなたに質問です。
あなたはどういった理由で一括査定に申込みをしましたか?
それはやはり高く売りたいからでしょう。
もしくは下取り金額が信用できず安く買取されていないかの確認をしたいからではないですか?
実際には一括査定に申し込めば高く売れると思ってる人がとても多いです。
しかし私が商談したら強引な勧誘なしで他社に譲らず、私も客も気持ちよく低価格で買取してしまいます。
私はあなたの車の価値を思いっきり下げに行きます!それも誰にも気付かれずに。
不快な思いもさせません。むしろあなたは喜んで激安で買ってくれとお願いしてくるでしょう。
でもお客も私も大満足!これが買取店の究極の在り方です。
その為には段階を踏んで値段の錯覚を発生させます。
電話を何回もすれば、より低価格売却の罠にかかりやすくなるでしょう。
では次項から買取成立までの面白い流れを見ていきましょう。
一括査定の電話は買取の最重要事項
車買取比較ズバット経由の申込みからすでに5分経過していたので、内心諦めていた。
一括査定はスピード勝負で、1番最初に電話で査定を受けた店が圧倒的に勝率が高いのは買取店を数年続けている人なら皆知っている常識だからだ。
無論、自分もベテランなので1番手の査定にはかなり自信がある。
まあ2番手でも相手のニュアンスを読み取る技は習得してるので、順番が回って来てくれれば、勝てると思っている。
その時、耳元で「もしもし」と緊張ぎみの声が聞こえた。
電話が繋がった!上を向き小さくガッツポーズした。
5分で話は終わるはずがないので、他社より先に電話が出来たようだ。
また、気の弱そうな声を聞いて、この客は初めての査定だと感じとれた。
初めての客は誘導方法を間違わなければ即決に繋がりやすい。良い1日になりそうだ。
ポイント
どの買取店も最初の有利な査定を狙って電話アポに全力でとりかかるので、電話ラッシュになるのです。
車の買取相場を誰もが最初に知りたい
お客はとりあえず今いくらになるか知りたいと言ってきた。
自分の車の相場を知りたくてネット検索してたら車の買取比較ができるズバットに上手に誘導されて申し込んでしまったそうだ。
車はトヨタのプリウス、グレードはGツーリングセレクション、走行5万km、3年経過している。
いきなり高い金額を言えば容易に査定まで持っていけるだろう。
しかし、実際に査定して下がった金額を伝えると、ほとんどのお客は気分を悪くし他社に査定してもらおうとする。
かといって高い金額だと買取る許可を会社は出さない。
逆に電話で安く言うと、査定前に断られゲームセットになることもありうる。
なのでここは慎重に尚且つお客の気分を損ねないようにまずは金額から話をずらしてヒアリングしていく。
そこで、せっかちなお客だと、自分から希望額を言ってくれる事があるが、このお客は何も知らないようなので言いそうにない。
あたかも金額を調べるのに必要な事として、いつごろまでに売りたいか希望時期を聞いてみた。
折り合いがつけばいつでもOKだそう。
そこでズバリ聞く。「折り合いがつく金額はいくらですか?」
まったく見当がつかないので、1番高い金額を言ったお店に売りたいとの回答。
「わかりました。最高の金額を出したいので車を見させて下さい!」
今からでもいいと言ってきたので、電話を保留にして、すぐに準備を始めた。
保留の間に部下を呼び、電話をかける準備をさせる。
私が電話を切ったと同時に同じお客に電話しライバル店との会話を阻止する為でもあるが、メインは相場より高く買える根拠を伝える為だ。
そして20分で向かうことを告げて電話を切った。
電話を切った数秒後にまた電話がなった。
これが皆が口コミで言っていた電話ラッシュだなと思いながら通話ボタンを押す。
「先ほどはありがとうございました!○○店です。」
さっきと同じ店の違う人がかけてきた。
希望色ではないが、ちょうど私と同じ車を探しているお客がいるので、その客が気に入れば相場よりかなり高く売れると言ってきた。
やっぱり大手の買取店は顧客が多いから買い手も見つけやすいんだな、と思った。
「ありがとうございます。高く売れるなら、その人にも是非、聞いて下さい」
と伝えた。
もうすぐ査定士が行くが、早速、購入希望者に伝えたいので、先に車の状態を少しだけ教えてもらえないか、と聞いてきた。
私はよろこんで教えた。
車の状態というより、通勤に使っていたのか、大勢乗せていたか、など、主にどういった使い方をしていたかを聞かれた。
査定額には関係なさそうだったが、買う側は知りたい箇所だろうなと思ったので、丁寧に教えてあげた。
会話をしている内にインターホンがなった。
査定士が着いたようだ。
電話主に御社の査定士が来たことを伝えるとこう言った。
「ありがとうございました。欲しい人はかなり急いでいて、今日も中古車販売店を回ると言っていました。他で買われてしまうと、お客様のプリウスが高く買えなくなってしまいますので、欲しい人に今日1日待っててもらうように言っておきますね」
と言って電話を切った。
高く売れそうで嬉しくなってくる。
電話の画面を見ると着信履歴が20件以上あり、驚いたと同時に怖くなった。
もうすでに気持ちはこのお店に傾いている。
次の瞬間、また電話がなった。
査定士が来てるので、とりあえず電話に出るのをやめ、査定士と話をした。
今から何もできなくなるほど色々な店から電話が来ると言われた。
欲しい人に早く車の状態を伝えたいので、30分ほど電話の電源を切って商談させてもらえないかと言う。
私もその方が良いと思って電話の電源を切った。
すぐに電話の電源を切ってくれるという事は部下との会話が成功した証拠だ。
部下には詳細確認の電話をさせ、電話を占領し、他店との接触をさけてもらっていた。
ちょうど、この車を探している人がいることを伝えたら、「そのようですね」との回答だった。
しっかり話が出来ている。
早速査定させてもらうことになり、点検を始めた。
外装のチェックから入り、傷、ヘコミ、修復歴を見ていく。
内装も汚れや傷とエアコンなどの作動も見た。
客にはここに留まってもらうため、点検しながら常に質問した。
席を外すと他店と電話で話をしてしまうことがあるからだ。
「静かな所で住みやすそうですね、自分もこんな所に家を建てたいな」
褒める要素を探して、相手が喜びそうな会話ばかりして和やかな雰囲気と信頼関係を作る。
信頼関係さえ出来てしまえば、安い金額を伝えても疑われにくい。
手応えは充分だ。後は安い方の車の相場を上手に伝えれば買える。
車の買取は買い取られる側にプロが存在しないのがいい。
ライバルとなる買取店はプロだが今回のようにプロと張り合わなければいいだけだ。
ポイント
買取店は基本的に価格を言いません。言うとお客様はすぐに次の店に行くからです。お客様に金額を言わせるように仕向けてきます。そこから商談をしていった方が断然楽だからです。
このガリバーの店舗なら高く売れる
査定が終わると、「事故歴もなくとても良い車ですね」と査定士は車を褒めてきた。
とても感じのいい人で信頼できそうだった。
インターネットで見た口コミはガリバー査定士の悪い事も色々書いてあったが、今回の担当者は大当たりだろう。
久しぶりにこんなに車を大事にしている方にお会いしました、などと笑顔で話ながら、私の車に近い状態の買取価格データを見せてくれた。
実際の過去の取引価格だという。
何台か見ると120万円前後のように思えた。
安いと100万円以下もあったが、これは程度が悪い車だそう。
高いと140万円もあったが高価なオプションがたくさんついてるとのことだった。
参考までにどの程度の金額ならうれしいですか?と聞かれたのでやっぱり最高額の140万円!でも120万円が妥当かな?
そうですよね。と査定士も頷いていた。
実際に他の買取店の金額は知らないが、信用できるデータのようなので、疑っていない。
とてもいい人だったので、他の査定は断ろうと思う。
それに他店がこの人のようにいい人とは限らない。
たちの悪い買取店も多いとネットの書き込みにもあった。
120万円が相場ならそれでもいい。
欲しい人と交渉成立すれば130万円位で買ってくれるのかな、と内心思っていた。
低い相場データを見せても何も不信感をもっていないようだ。
「お客様はこの車を大事に乗られていたようなので、相場価格よりもう5万UPして125万円出します。」
それは嬉しいと言ってきた。
経験が浅いと焦ってこのまま契約へと行動してしまう。
私は、ここまで順調に行ってもまだこの状態では詰めきれないと思っている。
せっかくここまで来ても他社と比べられたら、身を削る戦いになるのは確実だ。
時間もかなり取られるし、肝心な利益が低くなるだろう。
無駄を無くす為にも今ここで時間をかけるべきだ。
評判も良く他と比べられずパーフェクトに買取る為には、最初に伏線を張った行動と結びつける必要があるのだ。
この車を探している人にメールで画像を見せると言い、席を外した。
車に行き、メールをしているふりをしていたが、急がなければ他社と電話をしてしまうかもしれないので、すぐに戻った。
トントン拍子に進みすぎて少し不安になってきた。
あと1社だけは査定してもらおうかな、と思いはじめた。
しかし、1、2万円程度の上乗せだったら、この人に売る。
誠実な対応にひかれた。
一応、1日はゆっくり考えよう。
査定士が電話を終えてうれしそうに戻ってきた。
欲しい人に画像を見せたところ、すぐに購入したいと言われたらしい。
そのお客様は明日から海外出張で1ヶ月ほど留守にするので、今日は必ずどこかで契約するつもりだそう。
私の車が買えないなら、もう1台気になる車を見つけたので、そちらを契約するといっていたそうだ。
「チャンスですよ!この人に売るなら、どこの買取店より高くうれます。いくらで交渉してみますか?」
査定士が聞いてきた。
査定士いわく、
通常、車を買取るとオークションに出品するが、欲しい人がいれば、直売できるのでオークション出品料、手数料、輸送費がかからないので、最低でも5万円は得する。
それに加え、販売店利益が売る側に発生するので、トータル10万円以上は得する。
と言われた。
さっきの125万円以上がいいが、どうせなら相場より10万高い130万円位とでも言っておくか!
「130万円で交渉できますか?」
わかりました、と言って車に戻って交渉を始めた。
しかし、一括査定に申込みをしてるのに、1つ目の店で契約してしまうのは他に失礼にはならないか?
そう考えてる内に査定士が帰ってきた。なんと135万円で契約成立したらしい。
相手も値引き交渉してくる事を想定し、最初は140万円で切り出したそう。
そして5万引きで見事成立した。なんと相場より15万円も高くなり、とてもラッキーな日だと思った。
今回は、たまたまこのガリバーの店舗で欲しいお客様がいたから高く売れた。
そこで、他社の買取店には何と言って断ればいいか聞いてみた。
「素直に他店で契約したと伝えれば大丈夫です」
一括査定は他で契約した人には無関心だ。
まれに嫌がらせのように
「当社ならもっと高い金額を出した。」などと言い困惑させ、キャンセルを狙う店もあるが、そういう行為をする店こそ悪徳業者が多く、危険だと教えておいた。
本当のところ、この車の買取相場は150万円なので、他社と競り合うと155万円まではどこの店も出すだろう。
もし、本当にこの車を欲しがっている客を抱えているなら160万円まで行くこともありえる。
無事に本日1台契約した。利益は30万~40万位だろう。
では最後に締めの一言。
「お客様に見せたいので、車を貸してください。代車をご用意します。」
これで、他社に査定される事はなくなった。
あまり知られていないが、契約書だけでは「キャンセルしてほしい」という人が案外多く、しかもキャンセルできてしまう。
それは一括査定でよくある事で、他の査定店がもっとだすと言い出すからだ。
しかし車が手元になければ他と比べられないので、しのリスクは減る。
車の買取は最後の詰めまで手は抜けない。
車買取ガリバーの評判が悪いのはあの人のせい
実は買取店にたいして悪い口コミが発生するパターンは決まっています。
これはガリバーだけではなく、どの買取店にもあてはまります。
基本の買取マニュアルを変えてまで買取に執着してしまうとお客様の反感を買い、悪い口コミがが書かれてしまうのです。
数ある買取店の中でガリバーの評判が悪いのが目立つのは、ガリバーが悪い訳ではなく、利用者が多いからでしょう。
アップルやビックモーターでも買取方法の基本は同じです。
買取店の方針によって得意な方法や不得意な車種、お客様などありますが、どこでも共通して言える事は接客対応する査定士が未熟だとトラブルが発生しています。
引き際がわからず、怒らせたり、怖がらせて評判を悪くしているのです。
買取店に言われた勝手な内容
電話が多くて大変だと思うので、電話の電源を切った方がいいと言われた。 |
お客様
一括査定に申し込んだのに、他と比べさせないつもり?
|
査定額を教えてと言っても「いくらなら売ってくれる?」の一点張りで教えてくれない。 |
お客様
査定額を比べる事がメリット一括査定に申し込んだのに、話が違う!
|
後から来る○○店は悪どいから売るまで帰らないよ!と不安を煽る |
お客様
えー、怖いからここで契約しようかな。
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この車を欲しい人がいるけど、いくらなら売ってくれる?と希望額を聞き出す |
お客様
何にも分からないから、適当に言ったら決まってしまった。安すぎたかも
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高く買いたいって人がいるから車貸して!と強引に車を持って行きたがる |
お客様
という事は他社には査定してもらえない?
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もっとありますが、ダメな買取査定士は誠意が足りません。
言葉の使い方も悪く、お客様は気分が悪くなります。
車を高く売りたい人にたった1つのアドバイス
買取店は買取台数の成績もありますが、やはりトータルの利益を1番大事に考えています。
そうなると、買取相場を知っていて性格も強く、買取店の言いなりにならないお客様は複数の買取店を比べるので、買取店側は利益が薄くなります。
薄くなった利益をどこでカバーするかと言うと買取相場を知らず、優しい性格で、買取店の言いなりになってしまう人から利益を取れるだけ取ります。
車の買取はやさしい人ほど騙され損をします。
高く売るアドバイスはたった1つ
「他社と比較して1番高い所で売る予定です。」
この会話だけです。比較サイトに申込みした人の正当な権利です。
あやふやな態度で買取店に期待を持たせると、買取店はどんどん強引になります。
買取店は様々な方法で、他社と比較させないようにしてきます。
”今契約すれば” ”いくらなら今すぐ契約する?” ”希望額だすから契約して”
など、相場価格を嘘ついたり、欲しい人がいるからと売り切り価格を言わして、相場より低い金額を言ってしまうと即決させられます。
買取店は嘘つきとまでは言いませんが、信用しないで下さい。全て安く買い取る為の口実です。
どんな誘惑にも負けず必ず数社と比較して下さい。
その為には他社と必ず比較するという意志を1番最初に強く伝える事が重要です。
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