1度でもエンストをおこすと驚いてしまう人も多いと思います。
エンスト後、すぐにエンジンをかけなおすと普通にかかれば乗ることはできますが、またいつエンストするかと思うと心配で乗るのが怖くなります。
ちなみにエンストとはエンジンが止まってしまう事ですが、ムーヴやムーヴコンテがエンストする症状が多々あるようです。
原因を調べましたのでご紹介します。
目次
信号待ちでエンストするムーヴコンテ
信号待ちで止まるのと同時にエンストするといった症状がとても多いです。
その理由は速度を落としていくとエンジン回転も下がっていきますが、下がりすぎてアイドリングを保持できずにそのままエンストしてしまいます。
通常、下がりすぎたエンジン回転はコンピューターで強制的に上げる為、エンストはしませんが、ムーヴはそのままま止まってしまう事があります。
エンストと警告灯の点灯は重大故障?
車が止まるのとは違ってエンジンが止まるという事は動力の元が止まった状態と言う事です。
走行中にエンストがおきると徐々にスピードが落ちていき、最終的には車も止まります。
そうなりますとエンジンスイッチがONの状態になりメーター内のランプがすべて点灯しますが、異常を感知して点灯しているわけでは無く、エンジン始動前のイニシャルチェックの為の点灯で、警告灯が正常に作動しているか判断する為です。
お気づきの方もいると思いますが、エンジン始動時にはメーター内の全警告灯が点灯します。
数秒ですべて消えれば正常ですが、サイドブレーキなど作動しているものは点灯したままです。
エンストした場合の点灯は警告灯がついてエンストしたわけではなく、エンストした事による点灯なので、気にする必要はありません。
なお、エンジン警告灯が時々点灯するようでしたらエンジン警告灯を点検、修理する費用のページを参考にして下さい。
ムーヴコンテがエンストする原因
ムーブコンテの場合、エンジンコンピューターのプログラムが不良でエンジン回転数を下げすぎてしまい、エンストしてしまう事が頻繁におこります。
これは故障ではなく、設定の問題なのでリコールになります。
エンジンが止まりそうなムーヴの症状
エンジン制御用のコンピュータープログラムが異常の為、エンジンが止まりそうになることが頻繁にあります。
主な症状はと言いますと、通常走行は問題なくでき、信号などで停止しようと減速していくと、エンジン回転が徐々に下がっていき、停止線で停止すると同時にエンジンもストップしてしまう。
止まらなかった時も車全体がガタガタと振動を起こし、今にもエンジンが止まってしまいそうになります。
万が一止まってしまっても再始動は簡単にでき、その後も普通に走行できますが、やはり停止する時はエンストを起こしやすいようです。
コンテだけではなく、ムーブやミラ、タントなどのダイハツ車は室内がカタカタなどと言った振動が元々多いので、どこの故障か判断が難しいです。
ムーブもムーブコンテもエンジンやそのほかの作りが似ていますので、故障する箇所も似ています。
ムーブの振動を調べたページも参考にして下さい。
ダイハツのCVTタイプがリコール対象
ムーブコンテの型式はL575Sになり、CVTタイプのミッションが無償修理の対象になりますが、無償修理と言っても部品を交換したりするのではなく、コンピューターを使ってプログラムを修正します。
エンジン回転数を上げ下げするタイミングを変更するなど、エンストしないようにコンピューターのアップデートをします。
アップデートは20分から30分位で完了
無償修理を説明しているページで車体番号を入力すると無料修理の対象か調べる事ができますので、1度、確認して見て下さい。
その他にも無料修理箇所がありますので、お伝えします。
ダイハツのブレーキ関係のリコール
ブレーキの力を強くする倍力装置はエンジンが吸い込む空気を利用しています。
倍力装置はブレーキブースターとも呼ばれ、ブレーキペダルの付け根に装着されており、ペダルと踏むとロッドを介してブレーキブースターを押します。
その押す力は足の力に加え、エンジンの吸気する力で内圧を変化させ、足の力を補助しているのです。
エンジンがまだ冷えている状態の時はエンジンの爆発が不安定になりがちなので、回転数を高くします。
最初に説明したようにブレーキの倍力装置は吸入空気を利用しますので、エンジンの回転数を上げれば上げるほど、空気を強く吸い込みます。
多く燃焼するには多くのガソリンと空気が必要だからです。
そして車はエアコンなどのエンジン負荷のかかかる装備を使用したり、エンジンが冷えている状態の時はエンジン回転数を上げます。
回転数が上がれば、エンジンの出力も上がりますので、ブレーキの効きも強くなければなりません。
しかも回転が高いので空気を多く吸い込むのが正常ですが、その空気の吸い込む力を逆流させずに止めておく負圧スイッチが不良で内圧を保持できずにブレーキの効きの強弱が出来ないのです。
そうなりますと、回転数や負荷によってブレーキ力を微調整できませんので、強くブレーキが効いたり、ブレーキの効きが甘かったりと、不安定になります。
これもエンジンコンピューターが関係してくるのですが、修理の内容としましては、エンジンコンピュータープログラムの書き換えとブレーキ倍力装置の負圧スイッチの交換です。
こちらも無料修理になりますので、エンスト修理と一緒に修理してもらいましょう。
現在の自動車は高性能なので、消耗品さえ交換していれば、あまり故障しないと言われています。
消耗する箇所ではない所の故障を見つけた時は1度リコールなどの無料修理の対象になっているかどうか確認した方がよさそうです。
ムーヴコンテのよくあるトラブル
その他にもよくあるムーヴの故障をご紹介します。
エンジンのオイルパンとドレンプラグの故障
ムーブコンテのエンジンオイルパンはアルミでできています。
オイル交換する時、オイルを抜き終わった後にボルトを締めますが、力強く閉めるとネジがクルっとまわってしまい、オイルパンのネジ山が取れてしまうのです。
アルミのオイルパンが軽量化として利用されていますが、ネジ穴は弱く、故障が多発し、オイルパンを交換したとよく聞きます。
基本的に修理はオイルパンの交換になってしまいますが、市販の補修用のボルトでも修正可能なのと、実はオイルパンのネジ穴は奥が深い為、純正より少し長いボルトを使用すれば、奥のネジ山がしっかり食い込みますので、直すことが可能です。
しかし、修正した所をもう一度、締め付けすぎてしまうと、もうオイルパンの交換しかありません。
しかもオイルパンのネジが壊れているかどうかの判断は、強く締め付けした時ではなく、次のオイル交換でボルトを緩めた時に一緒にアルミのネジ山が取れてくるので、そこでやっと前回のオイル交換時に壊したことが判明します。
オイルパンの交換は工賃を入れて4万円程度かかってしまいますが、前回のオイル交換したお店が原因とわかっても今更文句も言えません。
ダイハツのCVTオイルは定期交換
そしてもう一つ、ダイハツのCVTは金属カスが大量に出ます。
金属カスで悪影響が出るのかはわかりませんが、詰まりそうなほど、多く出ますので、車検の時にCVTオイルは交換しましょう。
CVTとはオートマ(ミッション)の事で、CVTオイル交換は8000円程度です。
エンジンに次いで大事な箇所だと言えます。