エスティマは1BOXタイプの中でも空気抵抗を抑え、重心を下にもっていき、背も低く設定しています。
その為、大人数で高速の使用頻度が高いという方にピッタリです。高速道路を多く利用する方は是非エスティマをご利用下さい。
その高速向けのエスティマですが、アイドリングの振動やエンジンが吹けなくなるような不調があるようです。
その他にもエスティマはスライドドアが「開き切らない」「途中で止まる」「閉まらない」などのトラブルも多いです。
目次
振動が大きく警告灯が点灯したらイグニッションコイルの故障
対象車両 エスティマ GSR50W
高速道路を頻繁に使用したり、大勢乗せて走行したり、登り坂でエンジン回転を上げたりなど、エンジン回転数を高回転にするような乗り方を多用しますと、点火コイル(イグニッションコイル)が熱と振動によって故障する事があります。
エスティマの場合は内部のはんだ付けが弱く導通不良をおこし、エンジン点火が正常にできず、エンジン振動をおこし、エンジン警告灯が点灯する不具合があります。
イグニッションコイルについてはタントのイグニッションコイルを解説しているページも参考にして下さい。
イグニッションコイル不具合によるアイドリング振動
イグニッションコイルが故障してもエスティマの場合は走行できてしまいますがガソリンを燃焼できないシリンダーがあるので燃費が悪くなります。その他にも悪影響があります。
エンジン振動が大きくなる為、エンジンを支えているマウントという部品が弱ってきます。
エンジンマウントが弱ってくると正常なエンジンでもアイドリングでガタガタ振動するようになり、酷くなると走行中でも振動するようになります。
点火コイルが正常に機能していないので、スパークプラグがススで真っ黒になりスパークプラグの寿命を早めます。
エンジンの中で正常に燃えていないので、ガソリンがマフラーまで流れて、マフラー内部の消音機能と有害ガス浄化機能がともに低下します。排気ガスのCOとHCが増加する為、車検も通りません。
エスティマの点火コイルの保証は新車から9年間
点火コイル(イグニッションコイル)は通常の保証ですと3年間です。
しかし、型式がGSR50Wのエスティマの点火コイルは後から弱い箇所を発見したため、新車から9年以内と補償内容を変更しました。
エンジン振動が大きいか、もしくはエンジン警告灯が点灯しましたら点火コイルが故障しているのかもしれません。
新車登録から9年以内でしたら無料で交換してもらえますので、早めにエスティマを取り扱っているトヨタディーラーに入庫される事をおすすめします。
中古車販売店などの、ディーラー以外で購入された方はディーラーとの付き合いが無いと思います。
そういった方は町の整備工場に相談して見て下さい。
車検などを頼んでいる整備工場はトヨタディーラーとつながりのある工場が多いので、車検工場経由でトヨタディーラーへ入庫してもらえます。
購入してもいないのに、いきなり無料修理でトヨタへ車を運ぶのは抵抗がありますので、まずは身近な整備工場にご相談して下さい。
アイドリング振動と吹け上がらないのがコイル故障の特徴
点火コイルが故障した時の振動を言葉で伝えるのは難しいですが、まずは、走行せずに止まっている状態でも揺れるという事を頭に入れておいてください。
当然エンジンはかかっています。ハンドルにも振動がきますので、ハンドルをさわるとわかりやすいかもしれません。
室内全体がカタカタするような感じです。
そしてもう1つ、アクセルを踏み込んでもエンジン回転数が上がってくるのに時間がかかります。
正常でしたらギヤをパーキングに入れた状態でアクセルペダルを一気に全開にすると「ブオーン」というスムーズな音ですが、点火コイルが故障していますと「ブオー――――――ン」といった具合で回転が上がるまでとても遅いのが特徴です。{注意 アクセルペダル全開はエンジンに負担がかかりますので、2秒以内にして下さい}
この症状に加えてエンジン警告灯が付いていればイグニッションコイルの故障で間違いないと思います。しかし、保証期間がすぎて有料になってしまった方も多いはずです。交換費用も見て下さい。
イグニッションコイル交換費用
点火コイル | 12000円×4=48000円 |
工賃 | 3500円 |
合計 | 51500円 |
エンジン警告灯は点灯したり消灯したりしますが、1度でも点灯すれば、その後消えても直ったわけではないので、しばらく走行すれば、また点灯するはずです。
それが1時間後か2日後か3週間後か4か月後かわかりませんが、誤作動がそれほどありませんので、しっかり直しておきましょう。
※エンジンのかけ始めに警告ランプが点灯して1~2秒で消えるのは正常
エンジン始動時はどんな車でも警告ランプが正常に作動するか点灯チェックをしますので、必ず数秒は点灯するようになっています。
実はアイドリング不調や吹けないといった症状はスロットルボディという部品が不具合をおこしているケースもあります。
スロットルボディの清掃料金
スロットルボディとはアクセルペダルを踏んだ時にエンジン燃焼室に空気を送る為に通路のバルブを開閉する部品です。
エンジンに空気を送り込み、センサーが空気の量とスロットル開度を測定し燃料を調整して噴射する事でアイドリングも振動せずに快適に乗ることができます。
そのスロットルボディは長く使用しているとデポジットと呼ばれるススが付着し、動きが悪くなってきます。その為、定期的に清掃するのがおすすめです。
もしイグニッションコイルが正常なのにアイドリングが不安定でしたらスロットルボディの清掃をして見て下さい。
デポジット量はコンピューター診断の数値でも判断できます。
参考費用
スロットル洗浄剤 | 1000円 |
工賃 | 2000円 |
合計 | 3000円 |
車検の時に作業してもらうといいかもしれません。車検でしたら安心のオートバックス車検で見積もりだけでも出して検討してみませんか?