車のブレーキのキーキー音の原因と直し方【ブレーキパッド,ローター,シューの修理費用】

*当サイトはプロモーションが含まれています

止まれる車

車からキーキー音が出ているのに、そのまま乗り続けていませんか?

キーキー音はブレーキに関係していますが、ブレーキを踏んでいないのにキーキー音が出始めたら要注意です。

ブレーキを踏んでも止まらない!何て事になる可能性もあるブレーキ鳴き(キーキー音)について解説するので参考にして下さい。

キーキー音はブレーキパッドが消耗している証拠

車に乗っているとブレーキパッドと言う言葉をたまに聞くと思いますが、ブレーキパッドは何かご存知ですか。

ブレーキパッドの役割

動いている自動車を止めるためにはブレーキ装置を利用します。

タイヤの回転している部分の内側を見るとブレーキローターと呼ばれている鉄の円盤が付いています。下図参照

スペーシア xリミテッド

 

円盤を挟みこむように薄いプレートが付いています。

走行するとタイヤと一緒に円盤が回転しますので、その円盤をプレートで挟み、力を加えると円盤が止まります。

円盤とタイヤはホイールナットで固定されていますので、円盤が止まればタイヤも止まります。

その円盤(ブレーキローター)を挟んでいる薄いプレートがブレーキパッドと呼ばれている部品です。下図参照

ブレーキパッド

 

ブレーキパッドは定期的に交換するの?

車検や点検に出すと必ずと言っていいほど、ブレーキパッドの話が出てきます。

なぜこの名前をよく聞くかと言いますと定期的に交換する消耗部品だからです。

走行中は高回転になるタイヤを止めるには大きな力が必要なので、ブレーキを踏むたびにブレーキパッドはブレーキローターを一生懸命挟み込み、ブレーキローターの回転を止めようとします。

その為、ブレーキパッドは摩擦で削れて行き、削れて減ってくると交換しなければなりません。

 

ブレーキ鳴きは踏んだ時?踏んでない時?

ブレーキパッドには金属プレートがついていて、残量が少なくなると、ブレーキを踏んだ時に金属プレートだけが、回転しているブレーキローターに接触し、「キーキー」と言う金属音がします。

 

ブレーキを踏んでないのにキーキー音は限界の証拠

この時点で気がついて交換すれば、ブレーキパッドの交換だけで終わります。

「キーキー」音だけでしたら、音が出始めてから500km位は走行できると思いますが、ブレーキを踏んでないのにキーキー音が出始めたら要注意です。

ブレーキパッドは削れて減るのですが、基準を下回るほど減った状態で走行していますと、ブレーキを踏んでなくても時々ブレーキ鳴きが発生し、ハンドルを切った時にも音が出てきます。

 

ブレーキを踏んでも止まらない

それでも交換せずに乗っているとブレーキパッドが削れ過ぎて通常では接触しない箇所がブレーキローターと接触してゴリゴリと音が出ます。

上図はローターが削れた状態

 

そうなると本当でしたらブレーキパッドのみを交換すればよいところが、上の図のようにブレーキローターも削れてしまうので、ブレーキローターも合わせて交換することになってしまいます。

何より、そこまで消耗してしまうとブレーキが効かなくなる事もあるので危険です。

 

ブレーキ鳴きが最初だけの時は何?

車に乗って最初の数回だけブレーキ鳴きがする時はブレーキパッドが少ないからではありません。

最初だけの理由
  1. ブレーキパッドが硬くなってきている
  2. ブレーキローターが変形してきている

主にこの2つです。どちらもブレーキパッドの角を削ると音が消える事があります。

面取りと言われる作業ですが、外車の場合はブレーキ鳴きが消えない事があるので作業前に整備士に確認して下さい。

ブレーキ面取り工賃 5000円~1台

ブレーキローターの変形でもブレーキ鳴きがでる場合もあります。ブレーキローターも研磨して表面を平らにすることでブレーキ鳴きが収まることもあります。

ローター研磨工賃 15,000円~1枚

 

キーキー音の修理代

ブレーキパッドの交換だけでしたら2万円位なのに、ブレーキローターも交換になりますと6万円位になってしまいます。

軽自動車 普通車
ブレーキパッド

前輪左右

 6800円 8000円
工賃  5000円  5500円
合計  11800円  13500円

 

ローター部品と工賃 20,000円/1枚~

ブレーキパッドは車を使用していると減ってきますので、車検や点検でブレーキパッドの残量の説明は必ずします。

下図はブレーキパッドの消耗する箇所です。ここの幅が1mm以下ですと車検には通りません。

ブレーキパッドの残量
赤矢印が指している所が消耗する箇所。新品で10mm、限界が3mm程度

 

 

3mmになりましたらいつ交換してもよい時期です。月間の走行距離などを整備士と相談して適正な時期に交換しましょう。

 

ブレーキオイルも正常でないとブレーキが効かなくなる

ブレーキパッドを押さえる力はブレーキオイルを使用しています。ブレーキペダルを踏むとパイプを伝ってブレーキオイルが押されブレーキパッドに力を加えます。

そのブレーキオイルが漏れたり、劣化してエアーが混入してもブレーキは効かなくなります。

走行した後のブレーキパッドやローターはものすごく熱くなっています。その為、ブレーキオイルにも熱が加わって熱くなります。走行すると熱くなり、停車すると冷える、この繰り返しでブレーキオイルはどんどん劣化します。

劣化したブレーキオイルは熱くなると気泡が発生しやすくなってブレーキパイプ内に空気が入ります。

空気はオイルに比べ、簡単に圧縮されますので、ブレーキオイルをブレーキパッド方向に押し出そうとしても空気が潰されるだけで、オイルを流すことが出来ず、ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かないという症状になります。

これは自動車学校でも習ったと思いますが、ベーパーロック現象です。下り坂などでブレーキを頻繁に使用すると熱が発生しますので、ベーパーロックになりやすいので注意して下さい。


リヤのブレーキ鳴きはブレーキシュー

後輪はドラムブレーキというブレーキを使っている車が多いです。

ドラムブレーキ

そのドラムブレーキの中にブレーキパッドの役割をするブレーキシューが装着されています。

ブレーキシューはあまり消耗しませんので、乗り方によっては10万kmは無交換で乗ることができます。

リヤからキーキー音がする場合はブレーキシューの摩耗が考えられます。

 

 

ブレーキシュー&カップ交換費用

ブレーキシューを交換する時は内部のゴムパッキンも交換した方が良いです。

前項でも述べましたが、ブレーキシューはそれほど消耗しませんので、そのブレーキシューが消耗している時は、ブレーキ自体の劣化が考えられます。

そのため、内部のゴムパッキンも劣化しますので、同時に交換することおすすめします。

ゴムパッキンの名称はホイールカップやシリンダーカップ、カップキットなどと呼ばれています。

ホイールカップはブレーキオイルを止めて、ブレーキの圧力を保っていますので、劣化するとブレーキオイルが漏れてきます。

ブレーキオイルが漏れるとブレーキが効かなくなるので、危険です。

ブレーキカップを交換するとブレーキオイルも抜けてしまうので、ブレーキオイルの交換も必要になりますので、費用は高くなります。

ブレーキシュー

前側

2000円
ホイールカップ 800円
ブレーキオイル

1L

2000円
工賃 8500円
合計 13300円

後輪に使用しているブレーキシューは前後あります。そのほとんどは前側しか消耗しませんので、ブレーキシューの前側のみの交換費用を記載しました。

フロントブレーキシュー,カップキット
赤矢印が車の前側なので、四角がリヤブレーキの前側となる。青丸がホイールカップ部分

 

ブレーキ鳴きはオートバックス車検で見積もりする

ブレーキオイルは基本的に車検時に交換するように、メーカーから指定されています。

ですので、ほとんどの整備工場で車検時にブレーキオイルを交換します。

ブレーキシューやホイールカップの交換はブレーキオイルの交換もセットになりますので、車検の時に一緒に交換してもらった方が、費用が安く済みます。

もうすぐ車検でしたらまずはオートバックス車検で見積もりだけでも出してもらうのがいいと思います。