安い中古車は何かあるのでは?と車を探している多くの人が思っています。
ずばり!何かあります。間違いありません。ましてやN-BOXのような人気の軽自動車が安いのは、最大に警戒して車を下見した方がいいでしょう。
今回は軽自動車のN-BOXを例にしていますが、普通車を購入する時も参考になります。
目次
中古車の軽自動車が安い理由10個
中古車を見に来るお客様はカーセンサーやグーネットで検索して気になる車を数台ピックアップし、印刷してお店に来店します。
車をじっくり見てからお客様は言いました。
「年式、距離、グレードも同じなのにさっきの店はここより10万も安いよ!」
ではなぜ、この店に来たのだろうか。
先ほど行った店より高いこの店に来たのには理由があるはずだと思い私は答えました。
「程度の良い中古車を厳選して仕入れて、丁寧に補修、点検、室内外ともにクリーニングをしてます。シートや天井も外して除菌もしてるので、その違いでしょうか」
カーセンサーを見て比べてそれなりの金額で展示しているので、自分の店が高いとは思っていない。
お客様は納得した様子で改めて天井など、クリーニング具合を確かめている。
他店のN-BOXのデーターを持っているので、金額の嘘はついていないようでした。
本当に10万円安いのに契約してこなかったのには必ず具体的なワケがあると確信しました。
そこで他店と比べてから当社で中古車を購入してくれたお客様に記入してもらっているアンケートを利用して先ほど見たN-BOXに当てはまる項目にチェックを入れてもらいました。
アンケート(価格が変動する10項目)
以上がアンケートのチェック項目ですが、同じような車でも金額が大きく違うのは主にこの10項目の違いです。
今回のお客様が他店で見たN-BOXは8番の事故車かもしれないに当てはまっていました。
それに加え1番2番も少し当てはまっていたようなので、いくら10万円安くても、そのお店で契約するのを考えてたようです。
しかし、アンケートとして記入してもらうとお客様も正直に答えてしまうものなんですね。
このおかげで、当社のN-BOXが良質だとわかってもらい、契約していただきました。
結局、他店の言ってた内容は「当店の基準では事故車にならないが、他店の見方によっては事故車扱いする所もある」という事。
完全に怪しいです。しかもカーセンサー認定を受けてないので、正確にはわかりませんが、事故歴無しで展示してました。
カーセンサーで安い店はこの10個の内どれか当てはまっていないか確認しましょう。
いい軽の中古車を購入すると10年安心
傷やヘコミ、室内の臭い、傷、事故車、程度が悪いなどの車を安いからといって購入してしまうと、今は良くても数年経過すると故障ばかりの中古車になる可能性があります。
私の経験上、室内の傷が多い車のほとんどは、乱暴に扱われています。
きっと走るときも急発進、急ブレーキ、急ハンドルで車に負担をかけて、車の寿命を縮めてきたことでしょう。
そう考えると車の傷はエンジンなど機能面のダメージと置き換える事ができます。
単純に傷を直す費用分が安いといった問題ではなく、粗末な扱いでボディの歪み、足回りの変形、エンジンやトランスミッションの負荷ダメージなどの費用も考えた方がいいでしょう。
軽自動車の平均寿命は12年です。粗末な扱いを受けてきた車が多くあります。
大事に乗ってる車の平均寿命は20年位だと言われています。10年前の軽自動車を購入しても、これから10年乗れるのです。
少し高くても程度の良い車を購入するのを強くおすすめします。もちろん、購入後のメンテナンスはしっかり行いましょう。
軽自動車の中古車を購入する良い方法
いい中古車を買う8つのポイントを紹介します。
1.カーセンサー認定車を選ぶ
カーセンサーで中古車の詳細を見る画面でお問い合わせのすぐ下にカーセンサー認定と書かれていればその車はカーセンサー認定車です。カーセンサー認定を受けた車は車両品質評価書が発行され、車両状態を細かく教えてくれます。以下はカーセンサーを引用しています。
カーセンサー認定は、第三者機関による車両検査結果の開示を通じた掲載物件情報の信頼性の向上を目的とするもの
以上のように信頼性を高めるためにカーセンサー認定があり、特に事故車(修復歴)の検査のレベルが高く、信頼できます。事故車を無事故車として売るお店が多いなか、重大な役割をしています。機能などのチェックもしてますので、万が一、お店側が故障を見落としたり、故障を隠していてもカーセンサー認定は見逃しません。
カーセンサー認定車の中から中古車を選ぶ事が1番大事です。
2.修復歴なし
修復歴は事故歴と同じです。修復歴なしとは事故車ではないという事になります。
事故車は今現在は調子よく走行できても、後から異音が発生したり、オイル漏れが起きたり、水漏れや雨漏れもあります。
事故車の場合、雨漏れは必ずと言っていいほど発生します。パネルの歪みからくる雨漏れは修理も大変で、室内がいつもカビ臭くなるのが特長です。以下はカーセンサーのサイトを引用しています。
カーセンサーnetでは、修復歴の有無を全車に表示しています。一般的には(社)自動車公正取引協議会(以下、公取協)の定義において指定される個所(フレーム、フロントクロスメンバー、フロントインサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、ルームフロアパネル、トランクフロアパネル)を交換または修復した車を修復歴車と呼んでいます。カーセンサーnetでは、公取協の定義に基づいて修復歴の有無を表示しています。
3.定期点検記録簿
記録簿はその車の整備を記録した用紙です。全ての内容が記載されているわけではありませんが、車検、点検、分解が必要な大きな修理は記録簿に残します。
車に詳しくない人が見てもわからない言葉が多いと思いますが、車検や修理に出すお店の整備士は記録簿で車の履歴が確認出来るので、無駄な修理や予防整備に役立ちます。
整備や点検の履歴を記入する冊子のこと。きちんと履歴が記入されたこの冊子が付いている中古車は、メンテナンス状態が明らかになるため安心です。ただ「定期点検記録簿付き」の物件でも、記入内容は過去のオーナーにより様々なので、詳しくは販売店で確認してください。
定期点検記録簿はリコールやメーター交換も書かれますので、記録簿付きが安心です。
4.前使用者
中古車販売店に前使用者について聞くのはとても大事ですが、販売店もあえてマイナスイメージになるような事は教えてくれません。
それでも聞いて下さい。販売店の都合のいいように過小評価や過大評価した説明をすると思いますが、嘘までは言わないはずです。
例えば、
本当は営業車で不特定多数の人が乱暴に扱っていた車の事を、とても車を大事にしてた綺麗好きな若い男性の車
といった嘘までは言いません。
営業車として使ってましたが、定期的にメンテナンスして大事に乗ってました。
と言った程度の嘘は言うでしょう。
どこまで信用出来るかわかりませんが、色々な予想が出来て対策が打てるので、聞きましょう。
- どんな人?(性別、性格など)
- 職業は?(営業、技術者、公務員など)
- 車の使い方?(仕事、レジャー、買い物)
- メンテナンス工場は?(自社、ディーラー)
- 過去の修理履歴?(請求書など)
以上ですが、聞いた所で役に立たないかもしれませんが、念のために聞いておくといいでしょう。
5.カーセンサー保証
カーセンサー保証に入ると車の主な所は全て直すことが出来ます。
費用はかかりますが、保証期間内は本当に安心して乗ることができるので、おすすめです。
6.販売店保証
販売店の保証は無料ですが、期間は1ヶ月から3ヶ月程度で少ないです。
重大な故障でしたら、早い期間で故障が発生する場合が多いので、3ヶ月以内でしたら無料で直してもらえるでしょう。
販売店保証が無いお店や車は絶対におすすめ出来ません。
7.ディーラー保証
ディーラー保証を受けることが出来るのは、新車保証書の使用者になっている人だけです。
中古車の場合、ディーラーで1万円程度支払えば保証書の名義変更が出来るので、名義変更すればディーラー保証が受けれます。
項目ごとに保証期間が違いますが、最大で6年です。
後から保証が延長されている箇所もあり、10年保証箇所などもあるので、保証書の名義変更はしておいた方がいいでしょう。
8.現車チェック
現車のチェックは1番重要です。そして1番難しいので現車を見ても車の程度を判断できる人は少ないでしょう。
しかし、難しいからといって現車を確認するのをやめてはいけません。
整備士などプロでなければ正確な判断はできないので、皆さんは下記4つの簡単なチェックをして下さい。
1.外装の傷、ヘコミ、クスミ色褪せ、錆、ボディの水垢 |
ここで重要なのが傷やヘコミではありません。色褪せと水垢です。
新車の時はボディー表面のクリア塗装の影響で輝いています。年数が経過するとクリア塗装が少しずつ取れていき、下の塗面が出てきます。 そうなるとボディが曇った感じになり、いくら洗車やコーティングをしても輝きません。もう1度塗装しなければ復活しないので、30万円以上の高額修理になるでしょう。 水垢も直径5mm程度の楕円状の跡が全体に見られるとクリア塗装が取れている証拠です。 磨いて取れる事もありますが、展示車は通常磨いてあります。それでも水垢が見えるという事は塗面が弱っているでしょう。 【目視するポイント】 色あせは雨、太陽光が主な原因です。車の上部から最初に劣化していきます。そして鉄のボディより樹脂製のバンパーが最初に色あせします。下の順番でクリア塗装は取れていきます。
クリア塗装が取れてくると車がボロボロに見えますので、買う前に必ずチェックしましょう。 |
2.内装の傷、シートの潰れ、天井の黄ばみ、臭い、トランクルーム下 |
傷、汚れ、臭いなど、気にならない程度でしたらいいですが、シートの潰れは乗り心地に大きく影響されます。
試乗して座った感じを確認しましょう。変形具合によっては腰に負担がかかる場合もあります。シートを交換すると10万円位は必要になりますので、全シートを確認して下さい。 臭いや汚れは車内クリーニングの業者に頼むとかなり綺麗になるので、購入後でも対処できます。 |
3.エンジンルーム内点検(冷却水の量、エンジンオイル類の汚れや量) |
冷却水の量と汚れのチェック、エンジンオイルの汚れと量を見て下さい。
平成10年以前の車でしたら冷却水の汚れや錆がありますが、それ以降の車でしたら、冷却水(クーラント)の汚れはほとんどありませんので、それほど重要な確認箇所ではありません。 エンジンオイルは必ず確認して下さい。 展示してある車はオイル交換されていません。仕入れたままの状態なので、車をどういう状態で乗っていたかはっきりわかります。 ドロドロした粘土のような固まりがありましたらその車のエンジン内部はかなり汚れています。 その汚れはオイル交換してもとれることはありません。 異音、燃費悪化、オイル上がり、オイル下がり、オイル消費、白煙などエンジン本体を交換しなければいけないほどの故障する可能性があります。 |
4.下から覗いてオイル漏れや水漏れを見る |
下から覗いた程度で水漏れているのが見えましたら即、キャンセルです。
水漏れはオーバーヒートしていた事が考えられるので、エンジンが弱っています。 オイル漏れは軽いようでしたら納車前に直してもらえば大丈夫ですが、オイル漏れの原因は主に、オイル交換不足や過剰な熱です。 しっかりメンテナンスをしてなかったのかもしれませんので、なるべくなら購入はやめたいところです。 |
現車チェックは以上です。
軽自動車に限らず8個のポイントを重視して車を探せば良い車が購入できると思います。
あせらず、ゆっくりお店の人と商談しましょう。
車の各部品名称はこちらで確認できます。修理や点検の商談時に見ると参考になります
N-BOXの気になる所を使用者に聞く(実話)
カーセンサーは中古車を探せるだけではないのです。
買取の一括査定もできますし、新車カタログも見れます。
何より、乗ってる人が自分の車の口コミを投稿しているのはとても参考になります。
走行関係(エンジン、AT、足回りなど)
- 足回り ちょっとアンダーが強いと思います。 14インチアルミに変えて、少し良くなりました
- エンジン音が大きく室内もうるさくなる点が大変気になっている
- 意外なほど横風に弱い
- 路面のショックを拾いやすく、振動や跳ねを感じる
- 走行中に、段があったりすると少し揺れが激しい
- 後部座席が少し揺れが強く、サスペンションに不安を感じます
- 乗っていてはっきり不足を感じる位、パワー不足を感じる
- ガタガタした道での振動と揺れが思ったよりありました
- エンジン音は大きく、長時間の運転は正直厳しい
- エンジン音が大きいです
- 高速道路ではロードノイズや風の音が良く聞こえる
- ターボがないと明らかにパワー不足
- NAは加速がだめでそんなにパワーない
- 力強さと走っていて楽しいのはオッティの方が上
- 荒れた路面やちょっとした段差で凸凹のショックをかなり強く感じます。後席に乗るとその感覚はより顕著に感じます
- エンジン音のこもり音は上手く処理していますが、ややガサツで3000から上はうるさい
- エンジン音は結構うるさいので静粛性はあまりない
室内装備関係(シート、オーディオなど)
- トランクスペースが狭いので、キャンプやピクニックで荷物の多い時に大変。
- スライドドアが安全なスピードなのですが、急いでるときには遅く感じる。
- 運転席や助手席のヘッド部分にDVDプレーヤーを付けたかったのですが、ヘッド部分が大きすぎて、ベルトが付けられないものがあった。
- 冷暖房が後部座席まで届いていないので、真夏は後暑かった
- カスタムは革ステアリングなので滑ります
- 前からの見た目が、あと一歩、かわいさが足りないです。四角すぎです
- 室内空間は広いのにドライバー前のダッシュボードに切迫感がある
- フラットシートにはなるものの、助手席が完全にはフラットにならない
- 座席を倒す時に若干重く感じた
- 車の鍵手動で開ける時が硬い
- 自動ドアがついているのはいいのですが、少しで開閉が遅い
- 収納がもっとほしい
- スライドドアスライドドアであるだけで充分便利ですが難点としては扉が重たくて、こどもが開け閉めするには危険を感じたり半ドアになったり大人でも重い荷物を持っている時に開けきるのはなかなかの力を要します
- 室内が広いせいかエアコンの効きが悪い
- 後ろの座席を広めに設計されているので後ろの荷室がとても狭いのであまりのせられません
- 天井の質が悪いのかな?土砂降りの時、すごくうるさくて音楽が全く聞こえません
- 後部座席の足元が広い変わりに前の座席の足元が狭く感じる
- 座席シートは少し硬いのでちょっと痛いことが欠点
- サイドミラーが小さいし補助のミラーもせっかくあるのに見づらい
- シートが全部フラットなので落ち着きません。曲がったり止まったりする際ズルズル滑ります
軽自動車の中古車が安いと危険なワケまとめ
他店と比べて少し安いといった程度でしたら大丈夫でしょう。
市場では中古車の相場が出来上がっているにもかかわらず、大きく安いのには必ずワケがあります。
カーセンサーの中古車は業者専用のオークションより5%~10%安い程度です。
一生懸命きれいにして税金払って数ヶ月も展示して駐車場代も支払ってネット掲載登録料もかかるのに、業者オークションより安く売りに出すはずがありません。
業者オークションは厳密な検査があり、不具合を見抜かれ詳細を公表されて売れなくなるので、何もわからない一般客に小売りするしかないのです。
しかし、逆に高ければ安心かと言うとそうではありません。
高い車でも上記で説明した大事なポイントをおさえて購入すれば問題無いはずです。
結論
- 安い中古車は間違いなく危険
- 高い中古車が良いワケでもない
- 上記8つのポイントを重視する
最後にもう1つアドバイスです。次をご覧ください。
高く売れば良い車が買える
程度の良い車を安く買うのは、ポイントをおさえないと危ないので難易度が少々高いです。
それより下取りの金額を上げた方が楽です。
下取り車が無ければ仕方がありませんが、あるのでしたら、中古車を購入しようとしているお店で下取り金額を聞いたあと、保留にしてもらい、カーセンサーの一括査定査定に出すのがおすすめです。
ほぼ間違いなく、下取りより数万円は高くなるでしょう。もしかすると数十万円たかくなるかもしれません。
詳しくは下の公式サイトでご確認下さい
カーセンサーで近く比べるお店がなければ同じ仕組みのズバットが簡単でいいでしょう。
詳しくはこちらの公式サイトで