
ワゴンR MH21Sの異音で代表的な箇所がエアークリーナーダクトを固定するクリップとロアアームの2箇所です。
両方ともカタカタ、コトコト、ガタガタなど、音は違うものの、言葉で例えると同じような感じになります。
リヤと違ってフロントから出る音って心配になりますね。
よく勘違いする人が多いのが、エンジンの音!
「最近オイル交換してなかったら音が大きくなった」なんて会話を耳にします。
でも以外にもエンジンの音ではなく、別の箇所だったんですね。
これでやっと、あなたのワゴンRも快適に。
自動車の修理って結構高いので不安ですし、見積もりに出すだけでも見積もり料などもかかってしまうこともあるので、異音がしても我慢して車に乗っている人も多いのではないでしょうか?
ここでは誰でも簡単に見れる方法と見積もりをお伝えしますので、参考にして下さい。
と、その前に
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目次
MH21SのワゴンRのロアアームのボールジョイントの音を点検
ワゴンRのロアアームはフロントバンパーの下から見ると見えます。
見にくかったらハンドルを左右にめいっぱいきれば、見えると思います。
- タイロッドエンド、タイロッドエンドの下のピンクがナックルアーム、その下がロアアーム、ナックルアームの右側にタイヤが付く
- ロアアームボールジョイント部分、赤丸がタイヤ側、左が車体側
ロアアームの先端(タイヤ側)の取り付け付近がゴムカバー(図2の赤丸)に覆われていますので、そこが切れると水や砂が侵入し、ボールジョイントが傷つき、遊びが大きくなり、ガタが出ます。
左右のどちらかが、切れていましたか?
切れていれば、そこから異音が発生している可能性が大きいです。
切れていなくても遊びが大きい場合があります。
実際にワゴンRの前輪をジャッキで上げてタイヤを揺すり、ロアアームの先端の動きを見れば間違いありません。
音が出てるところが、ガクガク動くはずです。
もう1つ、ロアアームの異音確認方法
2人で作業します。
1人はハンドルを回し、もう1人はバンパー下からロアアームのボールジョイント部分をじっと見つめてください。
しっかり見るとガクン、ガクンとずれる動きをします。
その動きが確認出来ればロアアームのボールジョイントからの音でしょう。
ワゴンRのタイロッド(ラックエンド)からの異音点検
その他のワゴンRでよく出る足回りの異音では、ショックアブソーバーやステアリングタイロッドエンド、タイロッド(ラックエンド)本体なども考えられますね。
ステアリングタイロッドなどの遊びが大きくなっても音が出ます。
実はこのステアリングの点検はとても難しく、誤診が多いので注意が必要です。
ラック&ピニオンという前輪の左右のタイヤを繋ぎ、右を伸ばして左を縮めるなどの動きで、タイヤの向きを変えていますが、元々、ステアリングギヤボックス(ラックピニオン)には正常な遊びがあり、新品でも少しガタガタしてます。
異常かどうかの判断は1人がハンドルを動かないようにしっかり握り、もう1人がタイヤを左右に揺すります。
回転させるわけではではないですよ。
タイヤを真横から左右の両端をつかみ、ハンドルを回転させたような動きをさせます。
右手と左手を交互に押したり引いたりする感じです。(回りから見ると相撲のどすこい風)
ハンドルが動いていないのにタイヤ側がガタガタする感覚があれば、タイロッドが磨耗しています。
しかし、タイロッドではなく、ラックピニオンからガタガタ音が出ている場合もあります。
ワゴンRではありませんが、トヨタのヴィッツやパッソなどのコンパクトカーは故障しやすい箇所になってます。
ラックピニオンの左右からタイロッドが出ている訳ですが、ラックピニオンのガタか、タイロッドのガタかはタイロッドを外さなければ判断できない事が多いです。
タイロッドエンドブーツの交換方法(ワゴンR)
ワゴンR mh21sのロアアームのボールジョイントブーツを交換するときに必ずタイロッドエンドをナックルアームから外しますので、ロアアームボールジョイントを外す作業に含まれます。
1、ナットのゆるみ止めの割ピンを外します。
2、17のメガネレンチでタイロッドエンドボールジョイント部分のナットを緩めます。
3、タイロッドエンドではなく、下のナックルアームをハンマーでたたくと振動で外れます。
※下の動画で説明しています。
4、外すとこんな感じでパックリと切れているのがわかります。
5、ブーツはリングワッシャーで付いていますので、リングワッシャーを外してからブーツを外します。
6、取り付けは小さなマイナスのドライバーを使ってクルクルとブーツの回りを回転させながら取り付けます。馴れてコツをつかめば簡単ですが、初めての作業ですと時間がかかるかもしれません。
ロアアームのボールジョイントブーツの交換方法(ワゴンR)
馴れてしまえば、1箇所10分位でできてしまいます。
ワゴンRはブレーキパッドもショックアブソーバーも外す必要なし!
外すのはタイロッドエンドのナットとロアアームボールジョイントのナットのみ。
たった2つのナットを外せば交換できます。
1のボールジョイント部分のボルトを完全に外し、2のようにします。
図3のロアアームの赤丸部分に穴が開いていますので、バール等と入れて下に下げるとナックルアームとロアアームのボールジョイントが分離します。
図4の赤丸のボールジョイントブーツを交換します。
交換方法はタイロッドエンドブーツと同じです。
交換が終わりましたら、図3のようにバールで下に押し下げながらナックルアームの下にロアアームのボールジョイント部を入れます。
最後にボルトを入れて完成です。
※組付け時にロアアームのボールジョイント部をナックルの奥まで入れていください。ナックル側をあまり大きく動かすとドライブシャフトのインナー側が抜けてしまう事がありますので、注意してください。
ワゴンRのエアークリーナーダクトクリップ点検
mh21sのワゴンRはボンネットを開けてバッテリーの前でエアークリーナーダクトがクリップで固定されています。
このクリップが割れてエアークリーナーダクトが揺れてカタカタと音が出ます。
赤丸がダクトを固定しているクリップです。
黒がエンジン、青がエアークリーナー、オレンジがエアークリーナーから出ているジャバラホースです。
ボンネットを開けて向かって右側手前にクリップが付きます。(助手席側ヘッドライト付近)
エアークリーナーダクトを手で揺すってみて、クリップ付近が動くようですと、クリップの下側が割れている証拠です。
簡単なので、外せば割れているかわかります。
外して見てください。
エアークリーナーダクトの振動音が以外と大きく、ワゴンRの室内にガタガタ音が響きます。
車に詳しい人でも「エンジンが壊れた!」と勘違いしてしまいそうな音です。
異音のするワゴンR MH21Sのまとめ&ロアアーム系の部品交換費用一覧
ワゴンRの色々な音は案外安く直ることが多いです。
エンジンオイル交換を長い間やっていなかったからといって、異音が出たときに、エンジンが壊れた音と判断するのは少し早すぎます。
1度、ご自分で見れるところは見て、簡単に点検してみてはいかがでしょうか。
クリップは2個で200円程度です。
ワゴンRのロアアームのボールジョイントブーツは交換できますが、ボールジョイントがガタガタしてしまった場合は、ロアアームを丸ごと交換する事になります。
金額を載せますので、参考にして下さい。
ロアアーム系の部品交換費用一覧
部品名 | 部品代金 | 工賃 |
ロアアーム | 8550円 | 10000円 |
ロアアーム
ボールジョイント ブーツ |
1000円 | 5000円 |
タイロッドエンド | 3200円 | 3000円 |
タイロッドエンド
ブーツ |
290円 | 2500円 |
タイロッド | 4200円 | 12000円 |
それぞれ1個の部品代金と工賃です。両側を交換する時は倍の料金がかかります。
ワゴンR(mh21s)はとても丈夫でいい車だと思います。
アームやスタビライザー、ショックアブソーバーなどの足回りの部品は消耗品なので、これらの故障は故障ではなく、定期交換部品だと思います。
消耗してきましたら定期的に部品を交換して長く大事に乗りましょう。
最後にお得な車検情報をお知らせします。
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