ワゴンRのエアコンが効かない 【エンストにつながるコンプレッサー故障】

エアコンのスイッチ

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ワゴンRのエアコンが故障した時は冷えなくなるので夏でしたら、すぐにわかるでしょう。

しかし冬など、気温が低い時に故障すると、なかなか故障に気づきません。

今回はワゴンRのエアコンが効かない時にでる音と対処法をお伝えします。

まずはエアコンガスの補充といった作業はちょっと待ってください。

エアコンのガスを入れる前にワゴンRを少し点検してみましょう。

エアコンが壊れた時、車は私たちに何を伝えてくれるのでしょうか。

車を購入する時の注意点を紹介しています。買い替え検討中の方は参考にしてみて下さい。



 

エアコンが効かないワゴンRに出る音

私の知る限りでは、ワゴンRは故障しない丈夫な車だと思いますが、コンプレッサーだけは別です。

ワゴンRのコンプレッサーは故障しますが、コンプレッサー以外の部品ってしっていますか?

エアコンコンプレッサー以外ですと、コンデンサー、エバポレーター、エキスパンションバルブがエアコンガスが入っている部品になります。

ガス漏れが発生すると、この内のどれかでしょう。

電気系統ではエアコンスイッチ、圧力スイッチ、マグネットクラッチ、電動ファンなどです。

以前のスズキ車はエキスパンションバルブのガス漏れが多かったのですが、ワゴンRのエアコン不良は高確率でコンプレッサー不良!

しかも、そのコンプレッサーのせいでエンストまで引き起こすなんて信じられますか?

エアコンの不具合でエンスト。

普通に考えるとエンジンが壊れちゃったと思ってしまいますよね?

逆です。エアコンが壊れたためにエンジンが止まってしまうのです。

あなたのワゴンRもエンストしたことありますか?

で、エンストはひとまず置いといて、コンプレッサーが故障した時の音を説明します。

エンジンから「ガコン」とか「ギュー」とか「キューーー」など、不快な音を聞いた事はありませんか?

その他にも「ガッ!」という歯切れの良い音。

それらの音はワゴンRのエアコンのコンプレッサーが故障し始めている音だったのです。

そしてその音の出るタイミングはいつだと思いますか?

そうです。エアコンのスイッチを入れてる時です。

当たり前ですが、これが基本ですからね。

エアコンのスイッチを入れてなくても音が出るのでしたら、別の所が故障しているのかもしれません。

それではエアコンのスイッチが入ってるという前提で音のタイミングを説明します。

まず、1つ目はエアコンのスイッチを入れた瞬間!

しかし、壊れ始めたばかりですと、必ず音が出るわけではありませんので、音が出るときと出ないときがあります。

そして2つ目は長い時間(30分以上)、走行している途中!

この状態はコンプレッサーも長時間の使用で内部のオイル切れがおこりますので、音が出る事が多いでしょう。

いずれもアイドリング状態の時に音が出やすくなっています。

ワゴンRの場合、加速時は走行をスムーズにするためにエアコンのコンプレッサーを切ってしまうので、音はでません。

しかし、加速する瞬間まではコンプレッサーがONの状態なので、ほんの一瞬だけ音がでるかもしれません。

以上が音のタイミングです。

音以外にはどういった症状が現れるのでしょうか。

見ていきましょう。

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停車中にエンスト

 

 

エアコンが効かないワゴンRの症状

前回までの内容で音が出るタイミングはわかったと思いますが、何で音が出るのかまでは説明していませんでした。

音が出る理由がわかれば、その後の症状が理解できると思います。

音が出る原因はコンプレッサーがロックする音とロックによってエアコンベルトが滑る音の2つになります。

まず、コンプレッサーがロックする音とは、主に「ガッ!」という歯切れよく止まる音なんですが、コンプレッサーはエンジンと一緒にベルトをとおして駆動していますので、高回転しているわけですね。

そのコンプレッサーがオイル切れで止まると「ガッ!」という音になります。

その時にもベルトでエンジンと繋がっているので、ゴムベルトの滑る音である「キュー」だとか「ギュ―」などの音が発生するんですね。

なんとなくわかりますか?

エンジンとコンプレッサーはベルトで繋がってる!!!

これの意味する所は、コンプレッサーが止まれば、抵抗になってンジンも止まってしまう!と言うことなんです。

でもコンプレッサーにはON,OFFがあり、空転させたり駆動させたりを切り替える事ができます。

優秀ですね。

そしてエンジンコンピューターはエンジンが止まらないようにコンプレッサーに入る電源をカットし、強制的にOFFにします。

しかし、タイムラグがあるため、エンストしそうになったり、実際にエンストしてしまう場合もあるのです。

症状を例えると、コンプレッサーがロックすると車体が「ガクッ」となり、回転が落ちますが、コンプレッサーをOFFにしますので、「ガクガク、ブーン」と言った具合に不安定になるでしょう。

エアコンのスイッチをOFFにすれば直るようでしたら、コンプレッサーの異常を1番に疑います。

コンプレッサー故障の感覚

 

 

エアコンのコンプレッサーとは

すみません。

最初に説明すべき所でしたね。

エアコンのコンプレッサーはエンジンの補器類としてエンジンの横に付いています。

もう1つ、オルタネーターという発電機も同じような所に付いています。

この2つともエンジンとベルトで繋がってエンジンによって回されているのです。

そしてエアコンのコンプレッサーはエアコンガスを圧縮して室内のエバポレーターと呼ばれる冷えたガスを貯める装置へと送る役目をしています。

ということはコンプレッサーが動かなければ、ガスを送らないので、室内は冷えません

エアコンにとって大事な箇所ですね。

エンジンとベルトで繋がってるってことは、コンプレッサーが動かないと、エンジンも止まってしまうんじゃない?

と思うかもしれませんが、コンプレッサーにはベルトで回るプーリーが付いています。

そのプーリーは完全にエンジンとつながっていますが、コンプレッサーの中身は、なんと空転している! です。

コンピューターで制御して、エアコンのスイッチを入れてエンジン回転数などのエンジンの機能に異常がなければ中身を磁石でプーリーと中身をくっつけて圧縮機能をスタートさせているんですね。

エンジンを動かすのを最上位で考えていますので、エンジンの不具合がある場合、他の機能は抑えてしまうのです。

でも絶対にエンストしない訳ではありません。

コンピューター制御にもタイムラグがあるので、エンストしてしまう事もあります。

こういった症状の時はどうしたらいいのでしょうか?

 

 

ワゴンRのエアコン故障の対処法

「整備工場に持ってく」という意見が大多数だと思います。

その通りです。

でもすぐに行ける人ばかりではあるませんよね?

忙しい人もいるし、故障の最初のうちは、症状が出たり出なかったりするので、様子見で放置する人なんかもいると思います。

これ、修理箇所拡大の危険あり!

まず、ロックするとベルトが滑るので、溶けたり削れたりします。

早く直さないとエアコンベルトも交換しなければなりません。

追加費用は部品代の2000円位で、工賃はコンプレッサーの交換工賃に含まれます。

次に考えられる追加修理はコンプレッサー内部損傷による削れカスがエアコンサイクル内に流れ、各部の詰まりになる。

これは重症ですね。

エアコンガスの流れる所はエンジンルームから室内まであります。

すべて交換する必要はありませんが、清掃は必要になるでしょう。

主な交換部品はコンデンサー、リキッドタンク、エバポレーター、エキパンです。

ざっと20万円コース!!!

怖い金額ですね。

あなたのワゴンRは大丈夫ですか?

とにかく、今までの説明に当てはまる症状がありましたら、すぐにエアコンのスイッチを切ってください。

エアコンのスイッチですよ!

風を出すスイッチとは違います。

ACと書いてあるボタンです。

風は出ててもかまいません。

エアコンのスイッチをONにしなければコンプレッサーはロックしませんので、ベルトや詰まりは防げるはずです。

ワゴンRは故障が少なくて、いい車だと私は思ってますので、エアコンだけは残念でした。

しかしワゴンR唯一の壊れる箇所であるコンプレッサーは・・・

リコールが出てました!!ワゴンRのオーナーである方、助かりましたね。

最初に言って!って感じですね。

すみませんでした。

でもここまで、読んでもらったほうが、他の部品を保護する行動を知る事が出来て良かったのではないでしょうか?

エアコンの故障は放置しますと悪化しますからね。

エアコンが効かなければ早めに直しましょう。

 

 

リコール対象車

スズキ ワゴンR 平成20年~24年

型式 MH23S

車体番号

MH23S-100080~995062

MH23S-400013~856370

ご自分の車検証を見てご確認下さい。

 

リコールがダメなら保証で直す

残念ながらリコール対象から外れている車は有料修理になってしまいますが、まだあきらめないで下さい。

中古車で購入した車でしたら、チャンスがあります。

カーセンサー掲載店でお車を購入された方は無料で直るかもしれません。詳しくはこちらをご覧ください

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リコールも保証も全部ダメですと、いよいよ本格的に有料修理です。

エアコンの修理はどの車でも高額です。MAX20万円といった修理もよくあります。

20万円も修理に支払うなら思い切って車を買い替えた方がいいと思う人もいるのではないでしょうか?

実際に20万円の修理をしても新品になっているのはエアコンだけです。エンジンなどは古いままです。

車のエアコンはそれほど故障する箇所ではありません。

エアコンが壊れるような車はそれなりに走行距離が多かったり年数が経過していると思います。

そういった車はその後、ラジエーターから水漏れしたりオルタネーターが発電しなくなったり、セルモーターが動かなくなったりと次々お金がかかることが多いです。

修理せずに買い替えた方が長い目で見るとお得な場合もあります。

有料修理する前に一度、ご自分の車がいくらで売れるか見ておくといいかもしれません。

 

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エアコンが壊れていると車の査定は0円?

やはりエアコンが故障していると査定額が大きく変わります。

しかし、0円まで安くなることはないでしょう。

いきなり査定に申し込む前にご自分の車の買取相場を調べましょう

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実際に買取査定に出す前にエアコンガスを補充すれば、エアコンは正常になります

ガス漏れの場合、エアコンガスを補充すれば1~2か月位はエアコンが正常になります。

エアコンガス補充は3千円です。エアコン故障のマイナス査定は5から10万円なので、査定前のガス補充は必須でしょう。

買取査定でとても怖い思いをしている方が意外と多いです。

車を査定する前にこちらの記事を参考にどうぞ。怖さがわかります。

カーセンサーで車の買取査定をする前必見

 

 



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