車のブレーキが効かない! 少し前にキーキー音がしていた?早く交換すると安く済む

止まれる車

ブレーキ構成のメインはブレーキパッドとブレーキローター

動いている自動車を止めるためにはブレーキ装置を利用します。

タイヤの回転している部分の内側を見るとブレーキローターと呼ばれている鉄の円盤が付いています。

その円盤を挟みこむように薄いプレートが付いています。

走行するとタイヤと一緒に円盤が回転しますので、その円盤をプレートで挟み、力を加えると円盤が止まります。

円盤とタイヤはホイールナットで固定されていますので、円盤が止まればタイヤも止まります。

その円盤(ブレーキローター)を挟んでいる薄いプレートはブレーキパッドと呼ばれている部品です。

車検や点検に出すと必ずと言っていいほど、ブレーキパッドの話が出てきます。

なぜこの名前をよく聞くかと言いますと消耗が早い部品だからです。

走行中は高回転になるタイヤを止めるには大きな力が必要なので、ブレーキを踏むたびにブレーキパッドはブレーキローターを一生懸命挟み込み、ブレーキローターの回転を止めようとします。

その為、ブレーキパッドは摩擦で削れて行き、削れて減ってくると交換しなければなりません。

ブレーキパッドには金属プレートがついていて、残量が少なくなると、金属プレートだけが、回転しているブレーキローターに接触し、「キーキー」と言う金属音がします。

この時点で気がついて交換すれば、ブレーキパッドの交換だけで終わります。

「キーキー」音だけでしたら、音が出始めてから500km位は走行できると思います。

ブレーキパッドは削れて減るのですが、基準を下回るほど減った状態で走行していますと、ブレーキパッドが削れ過ぎて通常では接触しない箇所がブレーキローターと接触してゴリゴリと音が出ます。

そうなると本当でしたらブレーキパッドのみを交換すればよいところが、ブレーキローターも削れてしまうので、ブレーキローターも合わせて交換することになってしまいます。

それでは次項からブレーキオイルの説明から後ろのブレーキも説明し、交換工賃と部品代をお伝えします。

ブレーキパッドとローター
ブレーキパッドとローター

 

最悪の場合、ブレーキが全く効かなくなくなる恐れが

ブレーキパッドの交換だけでしたら2万円位なのに、ブレーキローターも交換になりますと6万円位になってしまいます。

しかもゴリゴリ音が出るまで乗り続けると最悪の場合、ブレーキパッドが外れてしまい、車が止まらなくなってしまいます。

ブレーキパッドは車を使用していると減ってきますので、車検や点検でブレーキパッドの残量の説明は必ずします。

その時に交換もしくは次回に交換など、担当のメカニックと相談して安全に乗りましょう。

ブレーキは命にもかかわる重大な部品です。車検の時に少しでも不安があれば新品に交換することをおすすめします。

別の話になりますが、ダイハツ、キャストの最新ブレーキ制御も分かりやすく調べました。どれだけ凄いか是非、見てください!

ブレーキパッドの残量
赤矢印が指している所が消耗する箇所。新品で10mm、限界が3mm程度

 

ブレーキオイルも大事な部品の1つ

ブレーキパッドを押さえる力はブレーキオイルを使用しています。

ブレーキペダルを踏むとパイプを伝ってブレーキオイルが押されブレーキパッドに力を加えます。

そのブレーキオイルが漏れたり、劣化してエアーが混入してもブレーキは効かなくなります。

ここも車検の時に点検して、ブレーキオイルは新品に交換します。

普通に車に乗られている方はブレーキを見たりしないと思いますが、走行した後のブレーキパッドやローターはものすごく熱くなっています。

その為、ブレーキオイルにも熱が加わって熱くなります。走行すると熱くなり、停車すると冷える、この繰り返しでブレーキオイルはどんどん劣化します。

劣化したブレーキオイルは熱くなると気泡が発生しやすくなってブレーキパイプ内に空気が入ります。

空気はオイルに比べ、簡単に圧縮されますので、ブレーキオイルをブレーキパッド方向に押し出そうとしても空気が潰されるだけで、オイルを流すことが出来ず、ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かないという症状になります。

これは自動車学校でも習ったと思いますが、ベーパーロック現象です。

下り坂などでブレーキを頻繁に使用すると熱が発生しますので、ベーパーロックになりやすいです。



ブレーキパッド交換 参考価格

軽自動車 普通車
ブレーキパッド

前輪左右

 6800円 8000円
工賃  5000円  5500円
合計  11800円  13500円

ブレーキパッドは主に前輪しか使用していません。後輪はブレーキシューと呼ばれるタイプが多いです。

ブレーキシューはあまり消耗しませんので、乗り方によっては10万kmは無交換で乗ることができます。

全車輪のブレーキパッドを交換しますと、上記費用の倍位だとお考え下さい。(軽自動車ですと23600円程度)

 

後ろのブレーキはドラムブレーキが主流

後輪はブレーキシューを使用している車両が多いと説明しましたが、軽自動車はブレーキシューがほとんどです。

ブレーキシューを使用しているブレーキ名をドラムブレーキと言います。

そのドラムブレーキの中にブレーキパッドの役割をするブレーキシューが装着されています。

ブレーキシューを交換する時は内部のゴムパッキンも交換した方が良いです。

前項でも述べましたが、ブレーキシューはそれほど消耗しませんので、そのブレーキシューが消耗している時は、ブレーキ自体の劣化が考えられます。

そのため、内部のゴムパッキンも劣化しますので、同時に交換することおすすめします。

ゴムパッキンの名称はホイールカップやシリンダーカップ、カップキットなどと呼ばれています。

ホイールカップはブレーキオイルを止めて、ブレーキの圧力を保っていますので、劣化するとブレーキオイルが漏れてきます。

ブレーキオイルが漏れると当然、ブレーキが効かなくなるので、危険です。

ブレーキカップを交換するとブレーキオイルも抜けてしまうので、ブレーキオイルの交換も必要になりますので、費用は高くなります。

ドラムブレーキ内部ブレーキシュー
リヤのドラム式ブレーキ

 

【ブレーキシュー&カップ交換 参考価格】

ブレーキシュー

前側

2000円
ホイールカップ 800円
ブレーキオイル

1L

2000円
工賃 8500円
合計 13300円

後輪に使用しているブレーキシューは前後あります。そのほとんどは前側しか消耗しませんので、ブレーキシューの前側のみの交換費用を記載しました。

ややこしいですが、後輪ブレーキの前側のブレーキシューの交換費用です。

フロントブレーキシュー,カップキット
赤矢印が車の前側なので、四角がリヤブレーキの前側となる。青丸がホイールカップ部分

 

one point

ブレーキオイルは基本的に車検時に交換するように、メーカーから指定されています。

ですので、ほとんどの整備工場で車検時にブレーキオイルを交換します。

ブレーキシューやホイールカップの交換はブレーキオイルの交換もセットになりますので、車検の時に一緒に交換してもらった方が、費用が安く済みます。