走行距離の多いセレナの車検は少し考えた方が良い 前進もバックもしない、アクセル踏んでも反応ゼロ HC26

CVT搭載のセレナ

セレナ 平成25年 HC26 車検前に問題点を知る

セレナは使い勝手が良く、スタイルも良い為、女性オーナーも多く、とても人気のあるミニバンです。

チャイルドシートも楽々乗りますし、リヤの電動スライドドアはミニバンでしたら今や常識でしょう。

セレナの性能や口コミを載せたオシャレなセレナで出かけようにも特徴が載ってます。

その便利でオシャレなミニバン、セレナ。走行距離が増えると高額修理が発生する箇所があります。

インターネットでも検索すると多く出てくるセレナの問題点はCVTというオートマが進化したミッションの不具合です。

 

車のギアはエンジンの負担を軽くする

結論から言うとCVTの故障は車本体の不良ともいえる致命的な故障です。

直す人はあまりいません。このCVTが故障したら多くの人が車をやめるか、買い替えるようです。

CVTとはエンジンの回転をタイヤに伝達するものですが、ギヤ比を変化させ、タイヤを高回転させたり、低回転させたりしています。

自転車のギヤで例えるとわかりやすいです。足がエンジン、自転車のペダルがギヤ(CVT)です。

最初のうちは軽くこげる位のギヤ(ペダル)で足(エンジン)を多く回します。

スピードにのってくると、ゆっくりの回転(足)でもスピードが出るように、ギヤ(CVT)を小さくします。

最終的にはペダルの回転を少なくてもスピードが出る状態にもっていきます。

車も同じでエンジンの回転を少なくてもスピードを出すようにしているのがギヤ(CVT)です。

ペダルがギヤ

 

CVT故障の前ぶれ

CVTの故障も前ぶれはあります。いきなり壊れる事はあまりないので、前ぶれを見逃さないようにしましょう。

ましてや車検の前にCVT故障の前ぶれがあった場合、車検を取った後に高額の修理で、車をやめることになりましたら前ぶれの状態を知らなかった事に後悔してしまいます。

【前ぶれ】

  • 信号などで停車時から発進する時に車体全体がバタバタ揺れ、エンジンの方からガチャガチャ音がする
  • カーブの立ち上がりの時、ゆっくりアクセルを踏むとガクガクする

という事があるようですが、最初のうちは発生頻度が低く、100km走行すると1度症状が出るといった具合です。

 

【ニッサン セレナ HC26 車検整備費用】

車検費用内訳 金額
自賠責保険料 27840円
重量税 32800円
印紙代 1700円
検査料 10000円
整備費用 17000円
合計 89340円

楽天車検は無料見積もりが出来るので、少しでも車の調子に不安がある方は事前に車検見積もりの申し込みをして気になる所を一緒に見てもらうのも一つの手かもしれません。

 

one point

先ほどからお伝えしているCVTの故障ですが、前ぶれを少しでも感じた時点で修理すれば少し安く直すことが可能です。

前ぶれの状態で自動車を使用し続けるてCVTが完全に壊れて車が動かなくなるとCVT本体を交換しなければなりませんので、70万円位かかります。

しかし、前ぶれの状態でしたらCVT内部のソレノイドバルブという部品を交換すれば直ります。

ソレノイドバルブは単体では交換できませんので、バルブボディというソレノイドバルブなどが装着されている機械一式を交換します。

セレナのバルブボディ

費用は部品代金と工賃を入れて10万円程度です。

この10万円をかけて直さずに乗っていると70万円の修理費用になります。

10万円で予防修理をするか壊れるまで乗るかの判断はかなり悩むと思います。

しかし、どんな安い中古車でも10万円で購入することはできませんので、長く乗る予定でしたら、10万円かけてでも直した方が良いと思います。

セレナのソレノイドバルブ
赤丸がソレノイドバルブ

ソレノイドバルブは、1速~2速~3速とオイルの通り道を変える弁です。

この切り替えが正常に出来ないとギヤを回転させている金属ベルトが無理やり引っ張られたり、負荷をかけられて伸びや削れを起こし、本体内部のいたるところが傷つき、本体全部を交換しなければいけなくなります。

なので、ソレノイドバルブの調子が悪くなりましたらCVT本体を守るため早めにバルブボディを交換しましょう。

ニッサン CVTの作動