エンジン警告灯の原因と修理代【ガタガタ振動しても走れる?】タント

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今回はタントのエンジンがガタガタ振動したりノッキングする症状について、よくある故障を調べました。

調子が悪いだけでしたらなんとか家まで走行して帰る事もできますが、エンジン警告灯がついたり消えたりしている時は安全に走れるのでしょうか?

そもそもエンジン警告灯が付いたらエンジンを止めるように説明書には書かれています。

深夜、整備工場が閉まっている時間帯にエンジン警告灯が付いたら朝まで停車して待ちますか?

故障の原因と修理代、対処法など、タント以外でも軽自動車全般の参考になるようにまとめましたので参考にして下さい。

 

タントに乗られている方は下記ページも参考にして下さい。

 

エンジン警告灯が点灯する理由

警告灯

by:shapro.net

エンジン警告灯はエンジンに付いている様々なセンサーが異常を感知したりセンサー自体が故障したりすると点灯もしくは点滅します。

エンジン警告灯は1種類のランプしかありませんが、コンピューター診断機でみると色々な故障コードで、どこが故障しているか教えてくれます。

エンジン警告灯が点灯するのに関係する主なセンサー類

  1. O2センサー
  2. A/Fセンサー
  3. スロットルポジションセンサー
  4. エアフローメータ
  5. カム角センサー
  6. クランクポジションセンサー
  7. ノックセンサー

これらセンサーが故障してもエンジン警告灯は点灯し、センサーが故障していなくてもセンサーが異常を感知しても点灯します。

車に詳しくない方はセンサー名を聞いてもわからないと思いますので、簡単に説明します。

オートバックスでエンジン警告灯を点検のページも参考にして下さい。

 

センサーの種類と役割

O2センサーとA/Fセンサー

O2センサー

排気ガスの濃度を検出しています。パワーアップ時に燃料を濃くしているのに排気ガスに含まれる燃料が濃くならない時、もしくはセンサーが断線してる時に警告灯が点灯します。

そうなりますと燃料が薄くてパワー不足なるなどエンジン不調になります。

スロットルポジションセンサー

電子スロットル

アクセルを踏むとスロットルバルブが開きますが、開閉するとセンサーから0.2v以上4.8v以下の電圧が出ます。一定期間連続でこの電圧の範囲外になると警告灯が点灯します。

簡単に説明するとアクセルを踏む力がコンピューター正確に伝えられないので加速しないなどエンジン不調になります。

カム、クランク角センサー

1秒以上、カムとクランク角センサーから信号がないと警告灯が点灯します。クランク角センサーの信号のタイミングで燃料噴射とプラグの点火をするので、エンジン不調になります。

ノッキングセンサー

2500回転以上で吸気管圧力が一定以上の時にノックセンサーからの信号電圧が基準値を超えた時に警告灯が点灯します。わずかなエンジン不調を感知するセンサーです。

 

エンジン警告灯が点灯する原因

まず、上のセンサーが故障すれば間違いなくエンジン警告灯は点灯します。

それ以外ですとエンジンの各重要箇所が正常に作動していないとセンサーが感知して警告灯を点灯させて知らせてくれます。

エンジン警告灯が点灯する主な原因一覧

  1. イグニッションコイルの故障
  2. スパークプラグの故障
  3. タイミングチェーンの伸び
  4. VVTバルブの故障
  5. 吸入空気量の増大及び減少

主にこの辺りの部品が故障するとエンジン警告灯が点灯します。

この中でも1番2番はタントでは定番の故障になっています。この故障はノックセンサーやO2センサー系の故障コードを表示します。

3番4番はエンジンオイルの交換を定期的にやらないと故障しやすい箇所です。この故障はクランク角センサーの故障コードを表示します。

5番はエンジンが吸い込むパイプに亀裂が入ったりすると空気量が増えて警告灯が点灯します。エアーフィルターなどエアーの通り道が詰まっても警告灯が点灯します。この故障はノックセンサーやスロットルポジションセンサー、O2センサーなど色々な故障コードを表示する場合があります。

プラグやイグニションコイルは消耗部品です。イグニッションコイルの劣化の見分け方のページも参考に見て下さい。

車検の時に念入りにチェックしてもらいましょう。

車検安いランキングも参考に見て下さい。

 

エンジン警告灯がついたり消えたりする原因

エンジン警告灯がついたり消えたりするのはセンサーが故障しかかっているか、エンジンの点火、燃料、吸入空気系統が正常でない場合です。

この場合は完全に故障しているわけではなく、正常にもどったり異常になったりを繰り返しています。

ほとんどの場合は普通に走行できるケースが多く、走っている内に消えてしまうといった事もよくあります。

1度だけでしたら電装品の使用のタイミングなどで電圧が下がって故障コードを感知して警告灯を点灯する場合があるので、消えた場合はもう一度点灯するまで様子を見て下さい。

 

エンジン警告灯修理代

スパークプラグの交換修理代
工賃と部品込み 5,000円

タントのスパークプラグのページも参考にして下さい。

 

イグニションコイルの交換修理代
工賃と部品込み 30,000円

 

タイミングチェーンの交換修理代
工賃と部品込み 50,000円

 

VVTバルブの交換修理代
工賃と部品込み 60,000円

VVTとはカムシャフトについている可変バルブタイミング制御装置です。

加速したい時は早いタイミングで燃料噴射+点火をするようにカムシャフトを進角させスムーズな走りをさせます。

 

吸入空気量の増加の修理代

インテークホース亀裂による交換

工賃と部品込み 8,000円

 

吸入空気量の減少の修理代

アイドリング空気量調整バルブ清掃(ISCバルブ)

工賃と部品込み 4,000円

アイドリング不調のほとんどがISCバルブの汚れが原因です。

車検の時にISCバルブの清掃もお願いすれば後々、警告灯に悩まさせる事はありません。

車検おすすめランキングも参考までに見て下さい。

 

 

スピードが出ないガタガタ振動

イグニションコイルとスパークプラグが故障するとガタガタ振動してスピードが出ないのが特徴です。

アクセルを踏んでも加速しないこともよくあります。

スパークプラグの故障はエンジン警告灯点灯しない場合もありますが、点灯する時は点火系異常の故障コードを表示します。

タントのスピードが出ない原因のページも参考になると思います。

 

エンストするのはクランクポジションセンサーの故障

タントのエンストの場合、クランクポジションセンサー(クランク角センサー)の可能性が大きいです。

しかしクランク角センサーの場合はリコール対象の場合があるので、ダイハツのリコール検索ページで調べて下さい。

クランクポジションセンサー故障の特徴は何も前触れもなく、いきなりエンストしてしまう様な症状です。

特に夏の暑い時期に発生しやすい故障です。

装着されている場所はエンジンの下側ですので、車両をリフトアップしなければ見ることは出来ません。

この部品は黙視で点検できる物ではないので、専用の故障診断器が必要になってきます。

しかし、診断機を接続しても異常コードを表示せずに正常だと表示されることあり、警告灯が点灯していないと判断は難しいです。

実はタントに限らず、スズキのワゴンRやベンツなども故障しやすい部品です。

しかし、全車両がリコール対象ではありません。

年式が1年違うだけでリコールではなくなる場合もありますし、車体番号が1つ違うだけでも無料修理にはなりません。

しかし、エンジンが高温になる箇所に取り付けられているので、故障しやすい部品です。

残念ながらリコール対象でなければ、有料で修理するしかありません。

 

クランクポジションセンサーは何をやっている?

エンジンの中には燃焼室があり、そこをピストンが上下に動いています。

ピストンが上昇した時に空気とガソリンを圧縮させますので、そこにスパークプラグで火をつけると爆発します。

爆発させた力でピストンを下降させ、ピストンを上下させる運動をおこします。

その時のスパークプラグに火をつけるタイミングがとても重要です。

ピストンが上の位置で火を付ければピストンを下に押せますが、下の位置で火をつけると、圧縮されていない下で小さな爆発がおきますので、ピストンが上昇できません。

そうなるとエンジン内部は回転していますので、回転が止まり、エンストしてしまいます。

そのスパークプラグに火をつけるタイミングを合わせているのがクランクポジションセンサーです。

クランクポジションセンサーの交換修理代
工賃と部品込み 20,000円

 

調子が悪くないのに警告灯が点灯

エンジンの調子は良好で、他の機能も何も不具合を感じない時はO2センサーが故障している事が多いです。

O2センサーは排気ガスの濃度を計っていますが、センサー本体は高温になるので故障頻度が高いです。

 

O2センサーの交換修理代
工賃と部品込み 30,000円

O2センサーや排気ガスについては「車検のCO.HC排気ガス検査基準」のページも参考に見て下さい。

 

 

エンジン警告灯の消し方(リセット方法)

EFIヒューズの位置

部品を交換してもエンジン警告灯が消えない場合もあります。

調子も良くなってるのに警告灯はつきっぱなし。

そういう時は走ると消える場合があります。

それでも消えな時は「走行して戻ってきたらエンジンを切る」を2、3回繰り返してください。

それでも消えない時はエンジンルーム内にあるEFIヒューズを60秒以上抜いてください。

EFIヒューズはエンジンルーム内バッテリー横にあるヒューズボックスについています。

それでも消えなければ、残念ながら他にも故障している箇所があります。

ここから先は診断機がなければ、わかりません。

診断機はOBDⅡコンピューター診断機と言います。

オートバックスで警告灯の診断ができますので1度見てもらって下さい。

 

エンジン警告灯がついても走れるのか?

エンジン警告灯がついてもすぐに止まれる状況ではない時があります。

もしくは整備工場が時間外で連絡が取れない場合もあります。

そういった時、エンジン警告灯がついてるが走らなければなりません。

 

絶対に走ってはダメな状態とは

  1. オイル漏れ、水漏れしている
  2. 異臭、異音がしている
  3. 他の警告灯も点灯している

これらの症状が現れているようでしたら乗るのは危険です。

!特に水温、油圧、バッテリーの警告灯同時点灯している時は要注意

早め安全な場所を探して停車し、エンジンを切って下さい。

上記以外で走るのは危険ですが、どうしても走らなければいけない時はどれくらい走れるのでしょうか?

 

エンジン警告灯点灯 どれくらい走れるのか

エンジン警告灯がついていても走れるのは警告灯の誤作動とセンサーの故障です。

誤作動かどうかは一旦エンジンを切ってかけ直した時に消えていれば誤作動の可能性が高いので、再度点灯しなければ走ることができます。

もう1つのセンサーの故障ですが、センサーが故障した場合、最低限、乗れる程度の補助機能が作動します。

例えばO2センサーが故障した場合、なるべく安定した走りを補助するために燃料を一定の濃さに保って走れるようにします。

このように乗っていても、何も不具合なく乗れる状態でしたら、長い距離でも走れます。

 

基本はレッカーを呼ぶ

走れるとはいえ、オイル漏れ、冷却水漏れ、異臭、異音が正確に判断できる人でなければ走行は危険です。

なるべく自分で走るのはやめて、自動車保険に付いているレッカーサービスを使うかJAFに連絡して引取来てもらいましょう。

いざと言う時、レッカーは深夜でも来てくれますが、そもそも警告灯を事前に防ぐメンテナンスをしておけば困る事はありません。

 

警告灯の原因を事前に防止する

車検で以下のチェックをして下さい。

  • スパークプラグの磨耗
  • イグニションコイルのリーク
  • エンジンオイルの汚れ
  • 吸入空気系のエアー吸い込み
  • ISCバルブの汚れ

車検整備で重要なのはこれだけではありませんが、警告灯に関連しているので、最低限チェックしておきたい箇所です。

なお、修理するなら車を買い替えた方がお得な場合もあります。

高く売るなら一括査定がおすすめですが、デメリットもある為、「車一括査定をやってみた感想」のページも参考に買い替えを検討してみてください。